制止 ページ2
担架に乗せられた山南さん。
筋肉ごと切られたのだろうか、
腕が異様な形に膨れ上がり、赤黒い色をしている。
止血のために巻かれたであろう浅葱色の羽織は、もう、見る影もなく朱に染まっている。
時折、激痛に顔をしかめる山南さんを俺は見ていられなかった。
。
。
。
俺の力を使えば・・・・・・
口付けはともかく、手をかざすくらいなら皆にバレずとも治癒させられる。
そう思って駆け寄ろうとしたとき、
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ガシッ！！！！！
誰かが俺の腕を取って引き止めた。
左之・・・・・・。
貴「何のつもりだ。((睨」
原「(ビクっ)・・・・・・・・・」
俺は懸命に腕を払おうとするが、思うようには離してくれない。
その間にも終始左之は柄にもなく、真面目な顔で俺を見つめる。
貴「――――――――っ！！！」
俺はその表情にどうしようもなくなり俺は諦めた。
目の前を担架が通りすぎ、医務室へ消えた。
そこでやっと力を弱められた。
ばっ！！！！！
俺はその腕を乱雑に払い除け、振り向きざまに言い放った。
貴「貴様は何の権限があって俺を引き止めた。」
原「っ！？・・・・・・・・・」
左之は一瞬驚くも、何も言わなかった。
俺は足早に部屋に戻った。
・
・
・
原「A・・・泣いていたのか・・・？」
振り向いた瞬間、彼女の瞳が涙に潤んでいたこと。
Aは知らない。
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麒麟 - 花園ノエルさん！コメントありがとうございます☆これからも更新していくのでお願いします（^人^） (2015年10月11日 17時) (
レス) id: 5d7bbb9251 (このIDを非表示/違反報告)
花園ノエル - 更新頑張って下さい♪ (2015年7月8日 18時) (レス) id: dd53555f51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麒麟 | 作成日時：2015年5月12日 20時
