早口熱血漢×武闘派少女ってアリ？【早川充洋】

32**幼馴染っていう言葉**笠松Side ページ32

笠松「……女ってわからん。」

中村「俺はキャプテンがわかりません。」

笠松「はぁ?」


そういや、あの時の夕飯もカレーだったなぁ…と思いながら縁のあるカレーを食う俺。

目の前には父さんではなく、後輩だが。

その後輩は片手で眼鏡を掛け直しながら俺に言ってきた。




「どうして好きな人にあんな態度とるのか…。」





笠松「ブフォ!!」

中村「おや?誰がキャプテンにこんなことを?」

笠松「ゴホッ…100%お前の今の発言のせいだよ!!」


思わずカレーを吹き出してしまった。

てか、ななななんでこいつが知ってんだっ///


中村「あー、今何で俺が知ってるかって思ったでしょう?」

エスパーか、コイツ!?

中村「キャプテン見てればすぐわかります。知らないの早川と浦城と蒼井先輩くらいですよ?」

つまりほぼ部員の連中には知れ渡ってるってことか///

中村「芳井先輩が率先して言いふらしてましたからねぇ。早川は理解できなかったらしいですが。」

章央、明日はずっとフットワーク決定…(^言^)


中村「まぁ、この際このことはどうでもいいので置いといて…」

笠松「俺には大問題だよっ///」



中村「とりあえず、どうしてあんなこと言ったんですか?」



笠松「どうしてって……陽和には休んで欲しくて……」

中村「どうして休んで欲しかったんですか?」

笠松「そりゃ、あいつ…いつも1人でやろうとして、無茶して、そんでいつか体が壊れるんじゃないかって心配で……」


中村「はぁー。どうしてそれを言わないんですか。蒼井先輩に副音声機能はついてないんですよ?」


笠松「いや、いっつも部員にはそう言ってるから…」

中村「浦城が言ってたでしょう?



今は海常高校バスケ部キャプテンではなく、幼馴染の笠松幸男として、接してください





…って。」


あ…。

そうか、俺。



言葉が足りなかったんだな……。




陽和ならこれくらい言わなくてもわかるって、そう思い込んで……。


バカだなぁ……。


笠松「サンキュー、中村。浦城にも伝えておいt…」




中村「………それにしてもっ、幼馴染って便利な言葉ですよね、キャプテン。」




え……?



中村「だって………それだけで一緒にいる理由ができちゃうんですから。」



中村……?







中村「キャプテン、俺好きな人いるんです。」





この日、俺はとんでもないことを聞いてしまった気がする……。

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