24**SOS!!** ページ24
泉「先輩、歩けますか?」
陽和「・・・コクリ。」
頷くものの、一向に立ち上がらない蒼井先輩。
おそらく手足に力が入らないのだろう。
先輩の額からは噴出るように汗で出続け、顔も沸騰したかのように真っ赤だ。
熱中症・・・見ただけで分かる。
とりあえず木陰に移動して、買ったスポドリの1本を飲んでもらった。
少しはまともになったけど、歩くのは無理だ。
数十分前、私達は大量のスポドリを買った後、すぐさま施設に向かって歩き出した。
この時、すでに蒼井先輩はふらふらで休むことを提案したが、拒否られた。
失敗した。無理にでも休ませればよかった・・・。
そして今、とうとう蒼井先輩は倒れてしまったのだ。
泉「どうしよう・・・。携帯向こうだし、公衆電話なさそうだし・・・。人呼びにいこうにも施設まで遠すぎるし・・。」
もはや打つ手なし。
・・・いや、あるにはある。蒼井先輩を背負って歩けばいい話だ。
だけど・・・目の前には総量10kgは超えるであろう、スポドリ。
蒼井先輩・・・軽そうだけど40Kgはあるよね;
そして、悠然に立ち構える坂道。
泉「いやいや、無理でしょ。私体力に自信あると入ったものの、これは無理;」
そもそも、私も限界なのだ。
施設に着く前に共倒れ確定だよ!
陽和「・・・浦城さん。・・・先、帰って。・・・ボク、後から帰るから・・・。」
泉「ちょっ、何言ってんですか!!こんな状態の人置いていけません!」
陽和「・・でも、マネージャーの、仕事・・・」
泉「仕事仕事って・・・今は自分の身を心配してください!」
陽和「でも・・・他に方法が・・・」
泉「私がセンパイ背負って歩きます!」
あっ・・・しまった;;
陽和「な、何、言って・・・」
泉「ふらふらな状態ですごまれたって怖くありません!」
先輩の飲みかけのスポドリを半分ほど一気で飲む。
もぉ〜、こうなったら意地よ、意地っ!
泉「ご安心を。さっき言ったとおり、体力には自信がありますから!」
水分をとったところで、私は蒼井先輩を背負い両手にペットボトルの入った袋を持つ。
泉「しっかり捕まっててくださいね、先輩。」
悠然と立ちはだかる坂道を見据え、私は歩き出した。
25**助かった・・・**→←23**買い出し行きますか。**
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【青空】(プロフ) - 呪術師さん» ご指摘の通り、バカテスの名前の読みをそのまま引用させてもらってます。本当に名前の読みだけで、キャラや性格等は完全オリキャラでございますので、あ、名前の読み一緒だ~みたいな軽い感じでとらえてもらえれば幸いです( ̄▽ ̄;) (2015年12月29日 18時) (レス) id: 203048ca07 (このIDを非表示/違反報告)
呪術師 - あの、もしかしてなんすけど、オリキャラの名前って「バカとテストと召喚獣」のやつじゃ… 違ってたらすいません。 いや、別にこれでどうっていうこともないんですけど気になったんで。教えてください。 (2015年12月29日 16時) (レス) id: d38538e8b8 (このIDを非表示/違反報告)
餅月(プロフ) - 【青空】さん» ありがとうっ(o^∀^o) (2014年4月17日 17時) (携帯から) (レス) id: 7672743d6b (このIDを非表示/違反報告)
【青空】(プロフ) - 餅月さん» あとは好き勝手に書いていいよぉ(*´▽`*) (2014年4月17日 17時) (レス) id: e2f097357c (このIDを非表示/違反報告)
餅月(プロフ) - 【青空】さん» 書いてきたよっ(o^∀^o)シュバッ (2014年4月17日 17時) (携帯から) (レス) id: 7672743d6b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/aozora-kumo/
作成日時:2013年4月27日 17時