花四輪 ページ24
「光里、寝たぞ。」
「お疲れ様です。」
中也さんがソファに座っていた私の横に腰を下ろした。
そして、ごろんと横になって、頭を私の膝の上にのせる。
この膝枕は最早日課。
いつから始まったのかは覚えてない。
嬉しいから、そんなことはどうでも良いのだけれど。
そっと頭を撫でれば、気持ち良さげに目を細める。
・・・猫みたい。
何て云ったら、彼は怒るだろう。
「そんなに気持ちいいですか?私の膝は。」
「ん?あァ。落ち着く・・・。」
「落ち着く?」
「Aの匂いが、よりいっそう、近くに感じるからだろうな。」
「えっ、臭いですか?」
「馬ァ鹿。そんなんじゃねぇよ。何だろうな・・・・花の匂いか?甘いような、そんな匂いがすんだよ。」
「ふふ、そう云ってもらえると、嬉しいです。
あと、私だって、中也さんの腕枕とか、ぎゅって抱きしめられるの、大好きだし、落ち着くんですよ?」
「・・・・そーかよ。」
中也さんは照れたようにそっぽ向いた。
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椛 - すみませんコメ欄でパスワードをご教示されないという所を読んでいなくて不躾な質問をしてしまいました。申し訳ございません (2022年3月28日 18時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
椛 - 弱虫彼女の言行録【中原中也】のパスワードをお教えください! (2022年3月28日 17時) (レス) id: 9bee9bd17c (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
ミント - とても感動しました! (2020年8月17日 21時) (レス) id: ccb520a109 (このIDを非表示/違反報告)
五月雨花火(プロフ) - あぁーもーこの作品す☆き☆これからも頑張って下さい!! (2018年8月19日 22時) (レス) id: c6a781ea39 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あも | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/huzisaki5
作成日時:2018年5月22日 20時