141話 本来のゲーム ページ45
左右田「す、凄んだって怖かねーぞ！
オメーなんか…九頭龍組がなけりゃあ、ただのチビじゃねーか！」
九頭龍「なっ、なんだと…ッ！」
辺古山「…もうやめろ、争い事はたくさんだ。」
九頭龍「…………チッ、テメーら、後でぜってー後悔させてやっからな…！」
左右田「な、なんだっつーんだよ…典型的な負け犬の遠吠えしやがってよォ！」
ソニア「左右田さんも…もうよしましょうって。」
小泉「あーあ、ケンカばっかり…まったく先が思いやられるよ…」
小白「こんな時…白夜が…リーダーがいてくれたら…」
小泉「ちょっと、思い出させないでよ！
そんな事されると暗くなるじゃん！」
小白「ごめんね…」
気まずい雰囲気のまま、みんなは朝食を終え、それぞれのコテージへと戻っていった。
《大広間》
小白「聞いてよ、狛枝くん！」
狛枝「どうしたの？」
小白「みんなね狛枝くんの事、否定してばっかりでちっとも理解しようとしないんだよ！」
狛枝「ありがとう、小白さんは優しいだね！
ボクは別に理解されたい訳じゃないから小白さんが心配する事はないよ。」
小白「そんなのダメ！
みんなは変わらなくちゃダメなんだよ！！
変わらなくちゃこの世界の希望が失われてしまう…」
狛枝「…」
小白「あっ…ごめん……ちょっと感情的になっちゃったね！あはは…」
笑って誤魔化し、大広間を後にした…
《レストラン 厨房》
(みんなは変わらなくちゃいけない…か…本来であれば、これはお互いを理解し、希望を育て合うゲームだったはず…)
小白「落ち込んでても仕方ない！！
こういう時はシュークリームだよ！
シュークリームを作って食べれば元気になれる。」
自分を励ましながら、シュークリームを作った。
小白「美味しーー！！
やっぱりどんな時にもシュークリームがあればぼくは元気になれるんだ！」
西園寺「あっ！神澤おにぃ？
何してるのー？」
小白「西園寺さん！
シュークリーム作って、食べてたんだぁ！
どう、西園寺さんも食べる？」
西園寺「わーい！甘い物大好きー！
神澤おにぃありがとー！大好きー！」
小白「さ、西園寺さんっ！？
抱きつかれると苦しいよー。」
西園寺「…」
小白「西園寺さん？」
西園寺「わたしの事…日寄子って呼んで？///」
小白「…」
(えっ！？西園寺さんがデレた？
何これ…凄くカワイイ！)
小白「じゃあ…日寄子ちゃんって呼ぼうかな！」
西園寺「わーい！！」
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作者名：如月 | 作成日時：2019年3月26日 1時
