103話 倉庫までの移動 ページ5
花村「実は外から床下に通じる抜け穴があって、それを偵察しに来てたとか…」
九頭龍「…んだと、コラァ！」
花村「いやぁああああああああんっ！！」
西園寺「わー、怒鳴られて喜んでるよー！？」
田中「どちらにせよ、外から床下に入るのは不可能だ。
俺様と七海が確認済みだぞ…」
ソニア「では、やはりどなたかがパーティー中に、倉庫から床下に潜り込んだのですね？」
小白「パーティー中に潜り込んだのは間違いないけど、それはいつなのかが問題だよね。」
罪木「…停電中だったのかも…」
七海「あー、停電中にいなくなったんなら、気付けなくても無理ないもんね。」
花村「けど、あの暗い廊下を倉庫まで歩いて行くなんて、卵なしでエッグベネディクトを作るようなもんだよ！」
左右田「そうだな…オレがすぐ傍の事務室にすら、辿り着けなかったほどだしな…」
小白「そうだよね…明かりを使わない限りは無理だよね…」
日向「明かり…？」
澪田「明かりって言ってもそんなものどこにもないっすよ。」
日向「…」
狛枝「どうやら…大詰めになってきたみたいだね…クロとシロ…どちらの超高校級が優れているのか、そろそろハッキリさせようか。」
花村「停電中は廊下も真っ暗だったんだよ？
そんな中を倉庫まで移動するなんて…お魚抜きの海鮮丼だよ！」
七海「本当に絶対に無理なのかな？」
弐大「狛枝みたいにヒモを使えばどうだ？」
西園寺「暗視スコープがもう1台あったとかは？」
小白「うーん…やっぱり明かりを使ったんじゃないのかな？」
日向「そうだ…やっぱり犯人は明かりを使ったんだ！」
澪田「けど、明かりなんてどこにあるんすか？」
日向「あったはずだぞ。
ほら、厨房の備品リストに書いてあっただろ？」
日向『フォーク×20、ナイフ×20、スプーン×20、鉄串×5、フライパン×3、ワイングラス×20…それに、BBQ用の鉄板とか、鍋用のカセットコンロまであるのか…』
十神『BBQ用の鉄板やカセットコンロは、あちらの棚にしまってあったのを見かけたな。
ちゃんと手入れが行き届いているようだった。
問題なく使えそうだったぞ。』
日向「…カセットコンロだよ。」
澪田「カ、カセットコンロォ！？」
日向「カセットコンロなら電気がなくても明かりが点くし、持ち運びだって可能だ…犯人はそのカセットコンロを使って、停電中の廊下を倉庫まで移動したんだよ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月 | 作成日時：2019年3月26日 1時
