133話 遺跡 ページ37
終里「そ、そいつが強そうでさ…つい…ワクワクしちまってよ…抑え切れねーんだからバトるしかねーと思ったけど…ちぇっ、負けちまった。
それにしても…この世にはツエーヤツらがたくさんいるんだな。」
澪田「…困った戦闘民族っすね！」
小白「まぁ…大事にならなくてよかったよ。」
ぼくはそれだけ言ってビーチから出た。
ビーチを出たと同時に七海さんがやって来た。
七海「あっ、神澤くんいた…」
小白「七海さん、もしかして、遺跡についてわかったの？」
七海「……うん、実はそうなんだ…だから今すぐ遺跡に来てほしい…」
小白「わかった。すぐに向かうよ！」
七海「うん…私は他のみんなにも声を掛けてから向かうよ。」
そう言って、ビーチの方へ入っていった。
《遺跡》
遺跡に入ると、すでに何人か集まっていた。
そして、しばらく待っていると、狛枝くん以外の全員が集まった。
弐大「こいつは、なんじゃあ…やたらとデカイ建物じゃのぉ。」
ソニア「ですが、すっかり風化してしまって…まるで遺跡のようです。」
辺古山「まるで…と言うより、本物の遺跡なのではないか？」
小泉「な、なんだかさ…この建物って…学校みたいな形してない？」
小白「ぼく達はこの形に見覚えがあるはずだよ！」
日向「…」
左右田「で…七海は何かを見つけたんだろ？
何を見つけたんだよ？」
九頭龍「おい、くだらねーモンだったら、ぶっ殺すからな…」
小泉「て言うか…あんたもいたんだ。」
九頭龍「その女がしつこく誘うから…仕方なく来てやったんだろ。」
(相変わらず素直じゃない。)
澪田「もしかしてー、遂に島から出る方法がわかったんすかー？」
七海「ううん、そうじゃないよ。」
西園寺「なんだー、じゃあどうでもいいやー。
小泉おねぇともっとお風呂で遊んでれば良かったー。」
田中「であれば…貴様は何を見つけたと言うのだ？」
七海「…」
日向「なぁ、七海は何を見つけたんだ？
島から出る方法じゃないなら…この島の秘密に関する何かか？」
七海「………うーん、それがね…私にもよくわからないんだ。」
小白「わからないって…どういう意味？」
七海「だけど…こんな建物には不釣り合いって言うか…どう考えても不自然なんだよね。
たとえば…原作はバッテリーな野球マンガが横スクロールのアクションゲームになったみたいな…それくらい不自然なんだよね。」
小白「例えが分かり辛いよ…」
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作者名：如月 | 作成日時：2019年3月26日 1時
