126話 腐臭の正体 ページ30
澪田「でもでもー、そんなの白夜ちゃん達が可哀想っすよ。」
小白「…きっと白夜が生きていたら、こう言うんじゃないかな？
『悲しんでもいいが、いつまでもこのままじゃ死んだ奴らが報われない。だから、俺達は前に進むべきだ。』ってね。」
日向「確かに…神澤の言ってる事は正論だな。」
西園寺「ちょっと、神澤おにぃ…わたしの言いたい事はそんな事じゃないんだけどー！」
小白「じゃあ、何が言いたかったの？」
西園寺「花村ってさー、人を殺した異常者でしょー？
そんなヤツは死んで当然じゃーん！」
辺古山「気持ちは分かるが少々言い過ぎだぞ。」
西園寺「あれれー？人殺しなんかを庇っていいのかなー？
殺人を正当化するつもりー？」
辺古山「いや…そういうつもりではないが…」
西園寺「だったらもっと憎まないと。
心の底から憎まないと。
あいつは最低の事をした最低のクズ野郎なんだ。
死んで当然のヤツなんだ。
むしろ処刑されて清々しいよー。
なんだったら唾を吐きかけてもいい位だねー。」
小白「…西園寺さん。」
西園寺「何？まだ文句あるのー？」
終里「…ん？…んんんっ？」
西園寺「ちょっと、何さー？
低脳の分際で文句でもあるのー？」
終里「いや、そうじゃなくってよ…なんか匂わねーか？」
ソニア「えっ、またですか！？」
澪田「まさか…また死体とかじゃないっすよね？」
終里「今度のは…血の匂いとかじゃねーよ。
単純にクセーだけだ。」
(単純に臭い…？)
日向「く、臭い？」
終里「ほら、深夜のスナックの臭いとか、閉店後のキャバクラの臭いだよ。」
左右田「わかんねーよ！
つーか、荒れた生活送り過ぎだろ！」
辺古山「だが…言われてみれば確かに匂うな。
ドブや生ゴミの類のような…」
西園寺「きゃははははは！わかったよー！
きっと弐大おにぃの口が臭いんだー！」
弐大「ガッハッハッハッハ！
こりゃー本取られたわい！」
日向「いや、何も上手い事言ってなかったけど…」
終里「いや、弐大のじゃねーよ。
この匂いは…オメーだぞ、西園寺。」
西園寺「…え？」
左右田「うおっ、マジだ！
西園寺…オメー匂うぞ！」
田中「クッ…腐臭が目に染みる…！
まるで”魔蝕”の始まりのようだ…！」
西園寺「あ…うううぅぅ……うわああああああああん！！」
小白「ちょっと、みんな、さすがに言い過ぎだよ。」
小泉「そうよ！だから、アンタ達はデリカシーがなさ過ぎるんだって！」
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作者名：如月 | 作成日時：2019年3月26日 1時
