121話 愛するあの人 ページ25
モノミ「あ、あの…えっと…あちしも失礼しまちゅ！
やらなきゃいけない事があるのでっ！」
そう言ってモノミも去って行った。
左右田「な、なんだよ…そりゃあ…！」
澪田「汚ねーっす！2匹とも逃げやがった！」
小泉「け、結局…モノクマのいいように振り回されただけじゃん…！花村の…バカッ！」
狛枝「こんな終わり方は絶望的だね…本当に救いようがないほどの絶望だよ。
でもさ、こんな時だからこそ…希望の象徴であるみんなは、より一層頑張らなくちゃいけないんだよ！」
終里「オメー…なんで笑ってんだよ？」
澪田「この状況で笑うとか、真性の変態さんじゃないっすか！」
狛枝「待ってよ…悲しいのはボクだって一緒なんだ。
…言ったでしょ？ボクは希望と称されるみんなを…その素晴らしい才能を心から愛してるって。
愛すべき素晴らしい才能を失って、喜べる訳ないじゃん。」
九頭龍「気色わりーこと抜かしてんじゃねー！
ぶっ殺すぞ！」
狛枝「…うん、いつでも殺していいよ？」
小白「狛枝くんッ！？」
狛枝「ボクが嫌いならいつでも殺してくれて構わないよ！
踏み台になる覚悟はとっくにできてるからさ！
そこから”絶対的な希望”が生まれるなら…ボクの命なんて安いモンだよ。」
ぼくは狛枝くんの言葉を聞いていられなくなり、1人エレベーターに乗りみんなより先に地上へと戻った。
そして、向かった先は…
《砂浜》
(白夜…花村くん…)
砂浜だった。
あんな事があってもこの砂浜は静かで波の音しか聞こえない。
(2人の事は忘れたりしないよ…そして、2人の死をぼくは希望に変えて戦ってみせるから…安心してね。)
小白「モノクマ…いるんでしょ？」
モノクマ「バレたかッ！うぷぷ…オマエはボクに話しがあるんじゃないの？」
小白「…ずっと聞きたかったんだけど、なんでぼくだけなのかな？」
モノクマ「それって”記憶”の事？」
小白「そう…ぼくだけ記憶を残したのはちゃんと理由があるんだよね？
まぁ…君の事だからだいたいの察しはつくけど…」
モノクマ「そうだね…オマエがより絶望する為には”記憶”があった方がいいもんね。」
小白「なるほど…やっぱりそうなんだね。
確かにぼくを絶望させるには”愛するあの人”の記憶が必要不可欠だもんね。」
モノクマ「そういう事！」
笑いながら、モノクマは消えて行った…
？「なるほどね、やっぱりそうだったんだ。」
急に声がして振り返るとそこには…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：如月 | 作成日時：2019年3月26日 1時
