【ダンガンロンパ】これは希望のためのゲーム３ (ページ16)

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114話歪んだ愛ページ16

狛枝『コロシアイなんかに負けて欲しくないんだ。
どんなに巨大な”絶望”が立ちはだかろうとも、”希望”は決して負けない事を証明して欲しいんだよ。
『希望は絶望なんかに負けない』って事を、みんなに証明して欲しいんだよ！』

花村『な、何言ってんだよ…訳わかんないよ…！』

狛枝『ほら、敵が強ければ強いほど自分達も強くなる…それってお決まりでしょ？
つまり…立ちはだかる絶望が強ければ強いほど、みんなの希望も強くなるはずでしょ？
ボクはね…その輝きを見たいんだよ。
その為にみんなの踏み台になりたいんだ。
ボクはキミ達の希望を輝かせたい…ただそれだけなんだよ…そう、ボクが求めているのは、どんな絶望にも打ち勝つ”強い希望”なんだよ！』

花村『ふ、ふざけてるの…？
まさか…本気じゃないよね…？』

狛枝『わかって貰えないか…でもいいんだ…別に構わないんだよ…この愛は一方通行でも構わないんだ。
ボクはただのファンみたいなものだからね。
言うなればボクは…”超高校級の超高校級マニア”ってところかな！』

花村『き、きみ…どうかしてるよ！』

狛枝『やっぱり…そう思う？
どうかしてるって…思う？
でもさ…愛ってそういうモンじゃない？』

(まさしく…歪んだ愛ってヤツだね…狛枝くんの気持ちはぼくもわからなくはないよ。)

日向「こ、狛枝…どういう事だ？
せ、説明しろ！今の話…まったく理解できないぞ！」

狛枝「ほら、自分が贔屓にしているボクサーには、強い敵と戦って勝って貰いたいと思うでしょ？」

九頭龍「それと一緒とか言うんじゃねーだろうなぁ？」

狛枝「…え？おかしい？」

小白「全然おかしくないよ。」

狛枝「そうだよね…だって…強くなる為に試練が必要なのは当然だし、過酷な試練であるほど強くなれるのも当然でしょ？
こんなコロシアイなんて、価値のない人間にはただの災厄でしかないけど…価値のある人間にとっては、その価値をさらに高める為の試練になるはずだよ。
ボクみたいな大した才能もない人間が、その試練になれるなんて最高じゃないか！
ボクなんかが生き残っても仕方ないし…みんなの試練として死ぬ方がずっと有意義だよ。
みんなの価値を高める為の礎になれるなら、こんな光栄な事はないよ！」

小白「や、やめて…もうそれ以上…死んでいいなんて言わないで…お願いだから…」

狛枝「…小白さん？」

小白「ぼくは…ぼくは……自ら死を望む人が大嫌い…だから今の狛枝くんなんて大嫌い…」

狛枝「…」