♯９ ページ9
A先輩。
ごめんなさい。
今の俺は謝ることしか出来ない。
俺が知ってること全部先輩に言えたらいいのに。
それが出来たらどんなに楽だろう?
だけどこれは先輩との約束だから。
今の俺に出来ることはA先輩の力になること。
「A先輩」
ゲーセンからの帰り道。
名前を呼んでそっと抱き締める。
「赤……也??」
A先輩は驚いた顔つきで俺の腕の中にいる。
「俺、先輩の力になれるように頑張るッス」
「無理しなくていいよ………」
「無理してるのはA先輩の方ッス」
「…………」
今だって泣きそうなクセに必死に我慢している。
「赤也…。泣いてもいい?」
小さい声でそう尋ねた。
「もちろんッス」
A先輩は声もあげずに泣いていた。
「先輩………」
音もなく流れる涙。
なんか胸が痛い。
俺がここですべて話せばA先輩はラクになる。
何も言えなくて先輩の背中をさする。
「ありがとう、赤也」
まだ目に涙を溜めながら俺を見て笑う。
「私…、泣くのは今日で最後にする。ブン太にまで心配かけちゃったんだ」
「じゃあもし、A先輩が泣きたくなったら俺の胸貸しますよ」
「……その時はお願い」
きっとこの人は泣かない。
もう自分の為に涙は流さない。
それがA先輩だから。
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革ベルト
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凛樹(プロフ) - にゅんさん» 今ならいける!! (2012年10月23日 19時) (
レス) id: 229012fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
にゅん(プロフ) - 凛樹さん» 今いい? (2012年10月23日 17時) (携帯から) (レス) id: 9dfb39e29c (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - 総音さん» 感動だなんてそんな…（´∀｀*）照れます! (2012年10月22日 21時) (レス) id: 229012fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
凛樹(プロフ) - にゅんさん» りょうかい（∀） (2012年10月22日 21時) (レス) id: 229012fcd7 (このIDを非表示/違反報告)
にゅん(プロフ) - 凛樹さん» じゃあアドレス載せるから、コピーしたら消して!! (2012年10月21日 19時) (携帯から) (レス) id: 9dfb39e29c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛樹 x他1人 | 作成日時：2012年10月7日 21時
