４８ 優しさ ページ19
丸井『おい、それどうしたんだよぃ！』
桑原『痛そうだぜ…』
柳『…………』
柳君だけは一瞬開眼しただけで何も言ってこなかったけど
思った通りの反応をするみんな。
『ぅん…。派手に転んじゃって…！』
そう言って誤魔化す。
大丈夫だから心配しないでね、と。
？『…星岡か？』
背後から聞こえた声に、ビクリと肩が反応した。
『さ、なだ君…』
振り返ればそこには仁王立ちの皇帝。
私を見て一瞬だけ眉をひそめると大きく溜め息を吐いた。
真田『…マネージャーだろうと、お前はテニス部の一員だ！！
無断で休むなど、サボりに等しい！！』
なにも変わらない真田君に、なぜかホッとした。
それから…ちょっぴり嬉しく思った。
同情なんていらないから。
『ごめんなさい！！もう無断欠勤はしないって約束する！』
ガバッと頭を下げたところで、そう簡単に
許してもらえる訳ない。そう思っていたけど…
『たるんどる！！！』
お決まりの台詞が、今までで一番、威厳のある声で私の耳に届いた。
そして、次第に小さくなっていく足音に、顔をあげると
既に目の前のコートで試合を始めた真田君。
『…ふへ…？』
てっきりあの鉄拳がとんでくると思っていた私は
思わず間抜けな声が出て真田君をただボーッと見つめていた。
柳『…玄一郎なりの優しさだ。』
隣にいた柳君の声が聞こえると、自然と私の頬はほころんだ。
『ありがとう…』
真田君の大きな背中に向かってそっと呟いた。
４９ 鼓動 〜赤也side〜→←４７ 赤鼻 〜仁王side〜
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☆ねこねこ★ - こんなに素晴らしい小説を書いて下さってありがとうございます！！ これからも応援していますっ！！ (2016年7月30日 10時) (
レス) id: a4412870c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぅな(プロフ) - 氷知さん» ありがとうございます！待っていてくださる方がいて、嬉しくなりました！！ また更新頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2013年9月3日 1時) (レス) id: 33a71cf451 (このIDを非表示/違反報告)
氷知 - ももかさん» ゆぅなさん、お帰りなさい！(*´∇｀*) 待ってました!! 頑張って下さい。 (2013年9月2日 15時) (レス) id: b6130d87ad (このIDを非表示/違反報告)
たしと(プロフ) - とにかく凄く面白かったです(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))続きが本当に気になるので、頑張って書いてくださると嬉しいですヽ(*＾ω＾*)ﾉ (2013年6月5日 22時) (レス) id: 9671ff2cab (このIDを非表示/違反報告)
momomo(プロフ) - いろんな視点から話が進んでいくのがとても面白かったです！あと読者を裏切るように予想つかない展開にくぎずけになりました！更新まってます* (2013年4月14日 10時) (レス) id: cb1044e728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆぅな x他1人 | 作成日時：2012年9月23日 19時
