カゲロウデイズ‐２ ページ34
「ご飯……もうすぐできるって……えと…その子…起こしといて……」
部屋に入ってきた白髪の青年はおどおどとした調子そう言った後、すぐに部屋を出て行った。
ドアが開けられるたびに、「あわぁぁ!!!」や「うえっ……まずっ…」など、おそらくヒヨリのおじさんであろう人の声がした。
……もの凄く心配だ。
「……朝ごはんで来たってよヒヨリ」
声をかけ続けるも、一向に起きる気配がない。
お母さんは僕をゆすって起こすけど……。
……だめだ。
突然起きたヒヨリに変態だと思われかねない。
そうして、延々と「ヒヨリ……朝ごはん…」と言い続けていると、いつしか「ヒヨリ……」と省略され、そのうち「ヒヨリぃ……」ともう起きてくれなくて泣いてる感じになっていった。
「何言ってんの……気持ち悪い…」
ヒヨリ、起床。
すっかり緩んでいた背が、緊張でピンと伸びる。
「いや！……朝ごはんできたんだって…」
「あぁ、そう」
ヒヨリは普通に布団から出て支度し始めた。
ん……意外と強い方？
テキパキと支度を終えたヒヨリは「ほら、行くわよ」と振り向いた。
ヒヨリがドアを開けた途端、異様なにおいがした。
キッチンに行くと、何かの黒い物体をぱくぱくと食べていくコノハと、ソファーで頭を抱えて落ち込む男の人がいた。
「すまん……朝ごはんはコンビニで買ってきてくれ」
渡された2000円を持って家を出た、午前11時20分。
＿
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豆腐ちゃん - あさんそれは誰に向けてですか？ (2023年3月22日 19時) (
レス) @page19 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
あ - し、ね (2017年6月27日 14時) (レス) id: 350e8504f6 (このIDを非表示/違反報告)
矢野 ユリ - 頑張ってください。イラスト描こうかなぁと思うけど、やり方わかんないです。 (2017年3月31日 7時) (レス) id: 053764a0db (このIDを非表示/違反報告)
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