チルドレンレコード During summer ｒecord.２ ページ24
いまだ信用しがたい、この「メカクシ団」に入った私は、今までの覚えている限りのことを話した。
なぜ、あんなことになったのか。
でも、肝心ともいえる廃工場に行くまでを完全に覚えていなかった。
「それで、それしか覚えてないの？」
金髪のずっとニヤニヤしてる人が言った。
「ええっと…、そうで……す」
力ない返事しかできなかった。
覚えているようで、思いで出せない。
一番むずむずするパターン。
「覚えていないなら、それでいいんだ。もう話は一旦やめて、晩飯にするぞ」
キドさんがキッチンから歩いてきて言った。
確かに……さっきからめちゃくちゃいい匂いがする…!!
でもごちそうになっちゃていいのかな……？
「あの……、私は家で食べてきますので……」
全員(マリーさんは除いて)がこちらを向いた。
そして、キドさんが代表するようにして言った。
「メカクシ団に入り、こちらがやっていることを知った以上、帰すわけにはいかない。それはさっき言ったはずだ。つまり、晩御飯でも朝飯だろうと昼だろうとここで食うんだ」
それって、少しも帰宅禁止……？
え……マジで…？
ああ……お母さんやお兄ちゃんになんて言えば……!!
「とりあえず晩飯食うぞ、おいカノ、マリー呼んで来い」
カノさんは少しめんどくさそうな表情を浮かべながら「はいはい」と言ってマリーさんを呼びに行った。
「あ、言い忘れていたがここでは敬語禁止だ。まあ、慣れないなら少しづつでもいい」
へぇ……。
……って、はぁ!?
敬語絶対とかならわかるけど、敬語禁止!?
それじゃあ、キド、カノ、セト、マリー……って呼ぶの!?
会ったばっかりで!?
…そう驚いていると、カノさんがマリーさんを呼んできて、みんな机に集まっていた。
「おい、食うぞ」
キドさんが声をかけてくれた。
「はい!!」
少し声の大きさを間違えたかもしれない。
でも、みんな笑って返してくれた。
案外、ここにいるのもいいかもしれない。
私はキドさんの横の席に座った。
そしてキドさんの合図の元、皆で声を合わせて言った。
「いただきますっ!!」
‐in ａ daze‐アザミ→←チルドレンレコード During summer ｒecord
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豆腐ちゃん - あさんそれは誰に向けてですか？ (2023年3月22日 19時) (
レス) @page19 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
あ - し、ね (2017年6月27日 14時) (レス) id: 350e8504f6 (このIDを非表示/違反報告)
矢野 ユリ - 頑張ってください。イラスト描こうかなぁと思うけど、やり方わかんないです。 (2017年3月31日 7時) (レス) id: 053764a0db (このIDを非表示/違反報告)
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