カゲロウデイズの真ん中で。４ ページ20
「――それで、今ここにいるわけなんだけど……。」
ここに来た理由として考えられること、つまり、私がどうして姉と死んだのかをすべて話した。
「そうか……。」
彼女――アザミは難しい顔をして言った。
「お前以外にも、以前にここに来た奴も何人かいる。お前の姉もその一人だ。」
「お姉ちゃんが……？」
「ああ、【奪う】の能力が適合した。」
「他にも、ここにいる中で最も重要と言える能力【覚ます】が適合した奴がな……
随分と叫びおって、迷惑だったな……。」
「なんで、それが重要なの？」
「それはな、今、おまえは私が見えているように見えるだろう？」
私はこくりと、小さくうなずいた。
「これはな……考えだけで動いてるだけであって、本当は存在しないんだ。」
え……？
「そ……それって、アザミは幽霊なの………？」
「お前も同じようなものだろう？」
そうだった。
死んだのに、その自覚がないのが困る。
私が………幽霊かぁ。
「まぁ、この【覚ます】は優しい蛇で、［欠片］を残してくれたからな……」
「……へぇ」
正直、よくわかんないけど。
すると突然、アザミが柔らかな笑みを浮かべて言った。
「そろそろ……だな」
「そろそろって何が？」
「自分の体をよく見てみろ」
??
私は自分の手を見た。
「えっ…!?」
手がかすかに透けていて、手の向こう側にある机がぼんやりと見えた。
だんだん、透明度が増していく。
「こ、これ、どうなってんの!?」
「残っている【凝らす】か【壊す】の能力がお前に適合したんだろう。
能力を得、仮の命を得たお前はここにいるべきものではない。
元の世界に戻るんだ」
最後の方は、ほとんど聞き取ることができなかった。
完全に、消えたんだもの。
チルドレンレコード/No.２‐２→←インビジブル ガール.Before storys.５
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豆腐ちゃん - あさんそれは誰に向けてですか？ (2023年3月22日 19時) (
レス) @page19 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
あ - し、ね (2017年6月27日 14時) (レス) id: 350e8504f6 (このIDを非表示/違反報告)
矢野 ユリ - 頑張ってください。イラスト描こうかなぁと思うけど、やり方わかんないです。 (2017年3月31日 7時) (レス) id: 053764a0db (このIDを非表示/違反報告)
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