18 過去~一恵~ ページ20
小さな女の子は両親らしき男女に泣きながら抱きついていた
父「一恵!離せ!!離すんだ!!」
幼一恵「やだよっやだやだやだやだ!!!私は皆といたい!!」
一恵は悲鳴がちに父へ異議を唱える
父「これはもうしかたのないことなんだ!」
幼一恵「母さん!」
母「もう、無理なのよ。貴方がいけばこの村は安泰なの…お願い…わかってっ」
母さえも我が子を売った
一恵はその瞬間何かが壊れた気がした
幼一恵「ねぇ…なんでなの?なんで私が行かないといけないの?なんで私だけなの?」
母「ごめんなさい…」
母は一恵の問いには答えずただひたすら一恵への謝罪を繰り返すだけだった
父「一恵…忘れないでくれ。俺たちは…お前を愛している…これからもずっと」
幼一恵「なら…」
"なんで?"と言おうとするが一恵はそこから先を言わなかった
幼くともこれ以上何をいっても意味がないことを察したからだ
幼一恵「私が行けば…母さんや父さんは幸せになれるの?」
両親はそうだと答えた
すると一恵は苦しそうに笑った
幼一恵「…母さんも父さんもはっきり言ってくれれば良かったのに…」
少女は綺麗な滴を頬に流す
幼一恵「私はいらない子なんでしょ?…分かってた」
「「……」」
何故か二人はなにも言わなかった…
まるで、一恵の言葉を固定するように…
幼一恵「…母さん、父さん。ありがとう。私行くね。…ばいばい」
そして私は生け贄集まる場所へ行った
そこには自分と同じ女の子がいた
少女「貴方も生け贄?」
幼一恵「!!…貴方も?」
少女は元気よくうん!と答える
それからその子とも仲良くなった
千加というらしい
すぐ仲良くなれた
だがそんな楽しい時間はつかの間。
鬼の一族に生け贄とされる時が来た
幼千加「……」
幼一恵「私達は死ぬのかな?」
幼千加「…死に…たくないよっ」
幼一恵「うん…私も」
ゆっくりと戸は開けられた
そこには自分達と同じくらいの少女がいた
少女は何か辛いものを背負ってるような気がした…
そこでうちは目が覚めた
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桜 - 面白いです!!更新頑張ってください!! (2013年9月26日 20時) (レス) id: 13c27dacdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:そうせん | 作成日時:2013年9月22日 16時