占いツクール
検索窓
今日:90 hit、昨日:18 hit、合計:51,556 hit

決定打 ページ43

車に乗り込み、進む車の中で私は窓の外を見つめる。

流れる街灯、流れる光。


どれも遠く、遠く、小さくなっていく。


もし、クロの中での私がこんな風だったら楽なのかもしれない。


簡単にどんどん、あっという間に消えてくような。


それならば、ありきたりなことで喜ぶことも、そのありきたりを何回も望むことはないのかもしれない。


もう一回、がなければいいのに。


何回もクロを突き放そうと、逃げ回った。
何回も部屋に来るクロを追い返した。
顔も合わせずに。


それなのに、クロはめげずに何回でも来た。


今日だって、手を振り払ったはずなのに、あんなひどい仕打ちをしたはずなのに。
クロはきた。


嬉しかった。


もう一回が、あった。



でも、怖かった。
もしも本当に、クラスの人がクロを好きだったら。
もしも、私がクロと話しているのを見たら。
もしそれで彼女たちが怒ったら。
もし、それで彼女たちが本気で私を潰しにきたら。

次こそ、本当に



私は生きることを諦めるかもしれない。


病気が治っても私は死を求めてしまうかもしれない。



正直、今は目まぐるしい日々に私はもう笑えない。

眩しい明日を、綺麗な明日を、迎える喜びを感じられない。


この先何もなければいいのに、と切に願う。


明けない夜のように。
落ち続けていく、何もしないで終わらせる、あの日々のように。


何も、なければいいのに。


私は何かについて考えた。

何が心に引っかかっているのか。

学校?それともクラス?

いろいろ浮かんだ。しかし、その中でもクロが色濃く写る。



その時、研磨が



「そういえば、クロが女子に告白されてた。」



と、言った。


その瞬間、私は何かに大きく絶望し、何かに大きく安心した。

そして今日、クロがお見舞いに来たことを思い出した。


クロの世界に私がいると、こんな気を使わせなきゃいけないのか。


告白されたのに、こんな人のために病院に来なきゃいけなかったのか。


そう思った。




もしも、クロの世界から私が居なくなれれば、それも嫌われて居なくなれれば変わるのかな。



その時、私は、明日が鍵になる、そう思った。

明日の学校が。

失望される、唯一の決定打に。

遺品整理→←帰宅



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
90人がお気に入り
設定キーワード:ハイキュー , 孤爪研磨 , 黒尾鉄朗
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 内容がすごいわかりやすいです。続き待ってます (5月7日 22時) (レス) id: 2b1a6cecc8 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - kajjjenさん» 読んで頂き本当に感謝です…!!それに面白いなんて言って頂けて嬉しいです…!!応援、ありがとうございます、更新頑張ります!!  (4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
hitoesasami(プロフ) - 清川さん» 全然わかりやすいっすよ…!!そしてな、なんと!!??そんな…嬉しすぎます…!!頑張ります!!本当にありがとうございます!!嬉しすぎて…(´;ω;`) (4月6日 17時) (レス) id: 41b3c0e585 (このIDを非表示/違反報告)
kajjjen - コメント失礼します!初めてこの作品を読ませてもらいましたが本当に面白いです!応援してます(^^) (4月6日 9時) (レス) id: 6e12a7e235 (このIDを非表示/違反報告)
清川 - hitoesasamiさん» 俺、文作るの下手だから、伝わってよかった^^ログイン出来てないからお気に登録できないけど、ログインしてたら絶対お気に登録してた。しかも俺の中で☆100くらいついてるw頑張れ (4月1日 20時) (レス) id: bdf93be9d6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:hitoesasami | 作成日時:2020年3月26日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。