検索窓
今日:21 hit、昨日:1 hit、合計:17,877 hit

第五十五話「彼女」 ページ6

十四松には昔好きな人がいた。

おれたちは、みんなその恋を応援してた。


だけど、その子はスパイだった。

その事が発覚した時、十四松はどんな顔をしてただろう。


彼女の組織はすぐにやってきた。

その中には、彼女もいてその子を避けておれたちは殺した。

敵だけど、仲間に出来るんじゃないかって思ったんだ。


だけど……。


「…十四松くん、私を殺さないと駄目だよ」


聞くと、彼女の体の内部には仕掛け、爆弾が入っているらしい。

おれたちは、取り出してもらおうと提案した。

だけど、駄目だったんだ。


もう、数分しか猶予はなかった。


向こうも十四松が彼女に恋をしている事に気付いていたらしい。

だから、自爆させる。

そのつもりで彼女を連れてきたんだ。


だって彼女は戦えない弱い女の子だったから。


「やだ、いやだ!」


十四松は駄々をこねた。

おれたちもそんな事出来なかった。


出来なかったからいけなかったんだ。


恐かった。

みんな恐かった。

十四松の大切な人を殺すのも。

十四松に嫌われたり、憎まれるのも。


だけど、そのせいで……

十四松自ら手を下す結果になった。


最初、自分で殺すのならってそんな事思ってた。

だけど、駄目だったんだ。

十四松は耐えられなかったんだ。


だから、その日から彼女を殺した銃を一秒たりとも離さずにいる。

銃大好きな狂った人間を演じて生きている。


▽作者▽

彼女は十カノです。
「十四松とイルカ」に出てきましたね!いぇい!


松野十四松

好きな人を殺したその日から、狂ったように仕事をする(人を撃つ)ようになった。
彼女を殺す以上に恐いものはなかった。

第五十六話「立ち位置」→←第五十四話「馬鹿らしい」



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
45人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , マフィア松   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒羽ひみと(プロフ) - 翠河瑠音@円周松girlさん» いえいえ!最後まで読んで下さりありがとうございます! (2018年4月21日 8時) (レス) id: 396f182ce5 (このIDを非表示/違反報告)
翠河瑠音@円周松girl - 黒羽ひみとさん» 最終回凄い良かったです!!作者様、素敵な作品をありがとうございます!! (2018年4月21日 2時) (レス) id: cb016b237c (このIDを非表示/違反報告)
黒羽ひみと(プロフ) - 蒼桜さん» 続き更新します! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 396f182ce5 (このIDを非表示/違反報告)
蒼桜(プロフ) - 続きがとても気になります!頑張ってください! (2018年3月27日 15時) (レス) id: b570da4317 (このIDを非表示/違反報告)
13(ひみ)(プロフ) - 榊ノ宮赫夜さん» わぁ、コメントありがとうございます!ゆっくりですが、頑張って更新していきます! (2018年1月27日 19時) (レス) id: 3cf9f60de1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:13(ひみ) | 作成日時:2017年11月14日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。