小森ユイ ページ2
貧血だろうか。夜、目が覚めたらなんだかとてもクラクラする。
クラクラしてもとりあえずリビングに行かないと面倒くさい事になるかもしれない。
ユイ「私が貧血だとしても容赦無し血を吸っていくだろうけどね…」
あっ、でも逆に使い物にならないと言われて吸われないかもしれない、と付け加えた。
リビングに行こうと思い、ベッドから体を立たせる。すると、頭に酷い痛みを感じた。
とてもじゃないけど兄弟達の前で平然を装えるようなレベルの痛みではない。
それでも行かなきゃ、とユイは思った。
ユイは痛みを我慢してリビングに行った。
カナト「君にしては起きるのが遅くないですか…」
ライト「んふ、ビッチちゃんおはよ〜」
アヤト「よう、チチナシ」
朝っぱらから三つ子に絡まれたことにユイは頭を抱えた。こんな体調の悪い時は一番会いたくない兄弟だからだ。
アヤト「おい、チチナシ血ィ吸わせろよ」
ライト「え〜、アヤト君だけズルい〜。僕も」
カナト「何2人だけ吸おうとしてるんですか。僕も吸います」
やっぱりそうくるか……ともう半ばヤケクソなユイは抵抗をせず、頭の痛みに耐え血を与えようとした。
アヤト「おいおいやけに今日はおとなし……」
途中で言葉をつまらせたアヤトはユイを見て絶句した。アヤトだけではない、ライトもカナトも、ユイも驚いていた。
ユイの体が青い光に包まれていたのだ。
ユイ「なに…これ……」
ライト「ちょっとちょっとどうなってるの！？」
そして、頭の痛みがよりいっそう強くなる。頭が割れてしまうのではないかと思ってしまうほどだ。
この痛みはもう我慢できない。
ユイはその場に倒れこんだ。
レイジ「何をしているんですか騒がしい！！」
アヤト「な、なんかチチナシが青く光って！」
様子を見に来たレイジにアヤトが慌てて様子を説明しようとする。
レイジも普段なら、はぁ？と返すところだが、ユイを見て顔つきが真剣になる。
レイジ「あなた達なにかしました？」
カナト「血を吸おうとしました。けど、まだ吸ってません」
どうしたものか、とみんなが慌てている時……
ユイ「え…！！！」
ユイの体が、青い光とともに足から消えていってるのだ。
ユイ「えっ、なに！！？ッ！！」
頭の痛みが強くなる。
ユイ「うぐッ……！ぅあ！！」
声が聞こえなくなる。視界が閉ざされてゆく。
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*Haru* - こういうお話めちゃ好きです！楽しみにしてます！ (2017年6月1日 20時) (
レス) id: e19b2f5049 (このIDを非表示/違反報告)
わんわん - 早く更新してください。じゃなきゃ発狂します。 (2017年3月29日 15時) (レス) id: f8cf32626f (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ - ゲームとは違うけど続きが気になる早く更新して欲しい (2017年3月27日 15時) (レス) id: a28de3022d (このIDを非表示/違反報告)
鯉心(プロフ) - すごく面白かったです！続き楽しみにしてますね！ (2016年7月8日 7時) (携帯から) (レス) id: c4241e28be (このIDを非表示/違反報告)
￣(=∵=)￣ - とても面白いです！！早く続きが読みたい♪ (2015年2月24日 18時) (レス) id: dfaea13f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビリヤード | 作成日時：2014年6月15日 12時
