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『………ｹﾎｯ』
5月も半ば頃
お風邪を召した←
御「熱高いな…」
ｺﾂﾝとおでこ同士をくっつけて悩む一也くん
『伝染るよ…ｹﾎｯ』
マスクはしてると言っても
この大物選手に風邪をうつしてしまえば私はただの悪人だ…
御「何が悪人だ馬鹿」
『えへへ』←
御「俺今日休めないしな…」
『いいよ、1人でも』
御「いやけどよ…」
『早く』
少しだけ強めに言ったら渋々家を出た
静かな家
作ってくれたお粥と枕元に置かれた薬とスポドリ
『1人なんて…慣れてるもん』
これは嘘じゃない
ずっと1人だった
逆に、こうやって寝込んだときに誰か人が側にいてくれるなんてなかったくらいに…
だけど…
『寂しいもんは寂しいんだよね』
布団を口元まで引っ張る
いつも一也くんが隣にいるベッド
1人で寝るとかなり広くて寂しさは増すばかり
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
ｶﾞﾁｬ
「おじゃましまーす」
なんか…
一連の流れが異様に早かったような…
『てか誰？！』
今完全に鍵開けたよね？！
「あ、いた！大丈夫？」
『……成宮さん！ｹﾞﾎｯ』
寝室のドアを開けたのは成宮さん
成「一也から連絡来てさ、まぁオフで暇してたからいいんだけどね」
そう言いながら冷えピタを変えたり
汗を拭いたりしてくれた
『…すいません』
成「いいよ、一也がね、絶対寂しいって思ってるからって…ほら、寝なよ」
『……』
成「なに、一也がいないと寝れないの？」
『べ…別にそんなこと…』
ないわけじゃないけど…
『一也くんのお話してください』
成「一也の？」
『はい…私の知らない、投手の成宮さんだから知ってる一也くん』
きっと、私の知らない一也くんはたくさんいるから
成「まぁ…あいつはいいやつだよ？人間としても、選手としても」
ベッドを背もたれに座る成宮さん
成「あいつはさ、おまえが思ってるより、おまえのことが好きだよ」
『え？』
成「すげー慌てた声でさ、おまえが風邪ひいたから行ってやってくれって…練習抜けて鍵まで持ってきたんだよ？」
馬鹿だ…あの人
成「けどさ、それくらいおまえが大事なんだよ…他の男家にあげるっていうのに、俺に対しての信頼か、おまえへの気持ちか…」
『信頼…』
成「信頼されてるならそれはそれで嬉しいことはないよ」
そう言って笑った成宮さんの横顔は
本当に嬉しそうに笑っていた
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なつめ - このシリーズ大好きです！楽しみにしてます！ (2017年12月18日 22時) (
レス) id: a1a0865e85 (このIDを非表示/違反報告)
ひーちゃん - このシリーズ・とーっても大好きです！！ずっと応援してます！頑張ってください！ (2017年10月7日 23時) (レス) id: 5371361400 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - このシリーズ本当に大好きです！これからもたくさん書いてください！ (2017年5月15日 23時) (レス) id: 3743bcc52e (このIDを非表示/違反報告)
aimisa46111127(プロフ) - このシリーズ大好きです！！これからも頑張ってください(´∀｀*) (2016年11月24日 0時) (レス) id: ecf0199d65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：碧海 | 作成日時：2016年11月22日 22時
