謎のエンカウント率。 ページ21
ランチタイムも終わり、私はまた廊下を歩いていた。
・・・それにしても、さっきも思ったけど広い校舎だなあ。
塀だかで区切られてるとかでアイドル科以外にも普通科やら音楽科とかの学科もあるんだよね。
そう考えると、私を男装女子生徒第1号だとかに指名してきた理事長も凄い人なんだと思えてくる。
・・・いや、だからと言ってわざわざ私を選んでいい理由にはならないんだけども。
あー、何か今からでも普通科に転科したくなってきたな・・・まあ、そりゃ学院限定の通貨を学院側が負担してくれるのは助かるけどさ。
あれこれ考えてても仕方ないか・・・と私は音楽を聴きながら最後のユニットの人達を探そうと思い、スクバからイヤフォンを取り出そうと手を伸ばした。
「おやァ・・・?
ねえ、君・・・ちょっといいかな」
『・・・・・・・・・??』
「雪みたいに真っ白な髪の君だよ」
『・・・あ、私か。
えーと、なんですか?』
「君、見ない顔だね・・・学科は?」
『プロデュース科ですけど・・・』
「プロデュース科・・・やっぱりね。
じゃあ、君が朔間さんと俺の代わりにB1に出てくれた子なんだね」
『・・・?
朔間さんとお知り合い・・・ですか?』
「ははっ、まあね。
て言うか同じユニットだし。
俺は羽風(はかぜ)薫(かおる)。君は?」
なんと、まさかの五つ目のユニットのメンバーに出会えるとは。
鮮やかな金髪を少し伸ばしてる男子、羽風さんに名前を聞かれて私も名乗った。
話を聞くところによると、女の子とのデートが終わったとかで購買にて遅めの昼食を摂ろうとしていたのだとか。
『え。レッスンしないんですか?』
「レッスン?
今日は気分じゃないからね。行くつもりは無いよ?」
『・・・ふーん、そーですか。
では、私は朔間さんの所に行きますので』
「・・・・・・え、・・・ちょ・・・ちょっと?
もう行っちゃうの?」
『はい。
これでもプロデュース科ですのでやる事はやっとかないと』
「初日なんだし、もっとゆっくりでいいんじゃない?」
『・・・あいにく、私はプロデューサー兼ソロユニットもしますので』
「ああ、特待生だったっけ。
俺がこうやって頼んでも・・・・・・ダメ?」
くいっ
うおーい。
なんか顎クイされたんだけど。え、何この人。
こんなに綺麗な顔立ちしてるのに男色の趣味を・・・?
こっちは朔間さんに挨拶回り行きたいってのに・・・と私はクイッてされてた羽風さんの手をそっと払った。
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暇犬(プロフ) - 仁兎なずなさん、こちらでのストーリー上、主人公が入学するところから始まってるので、原作での二年生イコール一年生ですよー (2015年11月25日 16時) (レス) id: f488a6118f (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 探してみました…やっぱり2年生でした。(付け足し)アドニス君は陸上部に入っています。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
二兎なずな - 多分アドニス君は2年生だったきがする…探してみます。 (2015年11月24日 22時) (レス) id: c419aa7663 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暇犬 | 作成日時:2015年11月10日 20時