一輪の薔薇を手に ページ49
ハァハァと普段運動のしてない体を引きずって、あの塔を目指す。
塔の周りは庭になっていて、バラが咲き乱れる。
今は季節じゃないけど。
一松「着いた。。。あっ、」
突然、まえが明るくなる。
着いたんだ。
回りには猫がやっぱりいて、そのなかに小さな薔薇が咲いていた。
一松「季節じゃないのに。。。」
僕は咲いていた薔薇を摘み取った。
深い赤色をしていた。
いつも、カラ松はデートのときに薔薇を一輪くれたっけ?
こんな深い赤色をしていて綺麗だった。
一松「ッ!。。。もう、関係ない!」
いい加減、未練がましいぞ、僕。
このままだと幽霊になっちゃう、なんてね。
別にいいや、幽霊になったらなったで化けて出てやる!!
僕は心のなかでそう叫ぶと薔薇を持って、塔を登った。
棘の付いた薔薇の茎を掴んだから僕の手は真っ赤に染まっていた。
−−−−−−−
一松「綺麗だなぁ。。。」
塔の上から海を見つめる。
上には青空。
上にいても下にいてもあいつの色が広がっている。
幸せだ、カラ松に包まれて、死ねるのなら。
一松「本望だ。」
僕が死んだら君は泣いてくれるかな?一時でも僕を見てくれるかな?
僕はそっと塔から体を乗り出した。
“一松!”
ふと、後ろから名前を呼ばれて振り返ってみれば、あいつがいた。
13人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜桜蝶々@ただいま(プロフ) - 雨夜さん» わかりますっ!色松は最高です(T-T) (2017年3月17日 8時) (レス) id: 2d8366bccd (このIDを非表示/違反報告)
雨夜 - 色松本当に好き (2017年3月17日 2時) (レス) id: 0d45cc0b5b (このIDを非表示/違反報告)
夜桜蝶々@第一難関突破(プロフ) - 紫吹桜さん» コメント、ありがとうございます!お気に入り登録!?ありがとうございます(T-T)そうですね~。葵ちゃんボロボロになりますね。というか、私がボロボロになるまで殺ります← (2017年1月30日 5時) (レス) id: 2d8366bccd (このIDを非表示/違反報告)
蜜年恋愛 - 一松〜!切ないですよ… (2017年1月29日 21時) (レス) id: e92a1b5105 (このIDを非表示/違反報告)
†夜娜姫@覇空†(プロフ) - 紫吹桜さん» だよねだよね!作品神すぎるよね!(作者じゃなくてすまぬ。! (2017年1月29日 21時) (レス) id: fcc86ea453 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜桜蝶々 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月14日 22時