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アサガオの花言葉 12 ページ12

晋助から、部屋から出ていい許可を貰った。

ただし万斉の部屋だけ。

けどそれだけでも嬉しくて毎日通い、万斉から毎日歌を教えてもらっている。

そんな彼から一つ提案された。


「教養、というやつを身につけないか」


「…へ?」


「Aは器用でござる。何かやれば直ぐに一級品になると見込んでるのだが…どうだ?」


「他にまだ学ぶことが出来るの!?や、やる!やるわ!」


目を輝かせ前のめりに喜べば、万斉はポカンと口を開けた。

するとケラケラ笑いだし。


「いい返事でござるな。多少のことは教えてやることが出来る、物もこちらで手配しよう」


いいのだろうか、そんなに至れり尽くせり。

けど楽しみで仕方ない。

私が知らない世界が、私の知らない楽しみが待っている。

それを肌で実感できるなんて。





まず万斉は私に楽器を教えてくれた。

晋助と万斉が弾いてる三味線から、和太鼓、ギターまで。

ジャンルは様々で、触れるもの全てが新鮮だった。

それから花札、カルタ、手毬に将棋。

もう何から何まで楽しい。

そして私が最も気に入ったのは生け花だった。

茎や花や枝を花器と組み合わせる。

自分の手で美しい形を表現できる生け花は、私をすぐ夢中にさせた。


そんなある日。

完成した生け花を晋助にどうしても見せたくて運んでいる時だった。

戦艦の廊下で会ったのは、来島また子。

会うのはすごく久しぶりだった。

私を見るなり彼女は鋭い目を向け、私を睨む。

しかし私が持つ生け花を見た瞬間、彼女は目を見開きこちらへ駆け寄ってきた。


「そ、それ、あんたが生けたんすか」


「えぇ…」


「へぇー…綺麗っすね」


マジマジと見られ少し緊張してしまう。

拳銃を向けられた日以来だ、話しかけられたのなんて。

…随分綺麗な笑顔をする人だ。

目を細め優しく微笑む姿は普通の女性だった。

戦艦の中では私と来場また子しか女はいない。

出来れば仲良くなりたい。


「あ、明日。明日のこの時間帯に万斉の部屋に行くの。貴方も来ない…?」


「…は?」


「貴方と仲良くなりたいの。私になにか教えて欲しい…ダメかしら」


「っはは、はっはっは!!」


彼女は高らかに笑い目に涙を溜めた。

ポカンとする私にコクリと頷いた彼女は、お願いを受け入れてくれたようだ。


「仲良くね、仲良く。いいっすよ、行ってもいいっす」


その言葉で心が暖かくなる。

少しでも彼女と仲良くなれたらいいな。

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設定タグ:銀魂 , 高杉晋助 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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お茶(プロフ) - チノちゃんさん» ひゃぁぁありがとうございますうう泣 (2020年7月20日 1時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
チノちゃん(プロフ) - 凄く良かったよぉぉぉぉお (2020年7月20日 1時) (レス) id: 5e7e485832 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - きょこさん» わぁぁありがとうございました泣泣 本当に嬉しいです、、、!! (2020年6月28日 20時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)
きょこ - 高杉〜!!!かっこよすぎる!おもしろかったです。もっともっと読みたい…キュンキュンしまくりでした。ありがとう^_^ (2020年6月28日 17時) (レス) id: 5129d38d73 (このIDを非表示/違反報告)
お茶(プロフ) - みきゃんさん» 了解しました!この作品の番外編をいずれ作ろうと思いますm(_ _)m (2020年6月19日 18時) (レス) id: 7f31983ff2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:お茶 | 作成日時:2020年3月6日 13時

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