あの高校の側にて ページ6
キドside
「ん？何だ、事故か？」
俺は買い物をした帰り、たまたまキサラギが通っている高校の横を通ったら大きな人混みが出来ていたので立ち止まった。
パトカーやら救急車やらが来ていて、どうやらただ事では無さそうだ。
「ひ、人がいっぱいいる……」
珍しく一緒に来ていたマリーが怯えたように俺の服の裾を掴んだ。
そんなことなら来なければいいのにと思ったのだが、マリーは「アジトにいる位なら一緒に買い物に行く」と意味ありげな事を言って聞かなかったのだ。あの時のマリーの言葉に、一体どんな意味が込められていたのだろう？
「ねぇキド、何でこんなにたくさん人がいるの……？」
ガタガタ震えながらマリーは俺に訊ねる。
「さあ……。事故か何かじゃないのか？」
マリーにはそう答えたものの、俺自身もここで何があったのか気になり出していた。
俺は人混みに野次馬を装って近付き、見物客の会話を聞き取る。
「この学校の屋上から女の子が飛び降りたらしいわよ」「えー何それこわっ！」「あれ、もしかしてあの子かな？」「うわっ、結構酷いことになってるじゃねーか」「下が植え込みだったから死なずに済んだらしいのです」
……どうやら事故ではなかったらしい。しかも屋上からの飛び降り、更には姉さんが通っていたこの高校って……。偶然は何とも恐ろしいものである。
「ねぇキド、何だったの？」
「ああ……。ここの屋上から誰かが飛び降りたらしい。幸い生きているらしいが……何とも嫌な話だ」
「へぇ……」
マリーは複雑な顔をした。
まあ、何はともあれこのまま見物する気もないし嫌なことを思い出しそうだったのでその場を立ち去ろうとした、その時……
「にしても彼女、こんな暑い日にどうしてマフラーなんかしていたのかしら？私には到底理解が及ばないわ」
……野次馬の一人のそんな声が聞こえ、俺は思わず足を止めた。
だって、場所も方法も、そして身に付けている物もあの時の姉さんと一致しているのだ。恐ろしいと言ったらありゃしない。
そして気が付くと俺は野次馬の間から身を乗り出していた。
いけない、何をしているんだ俺は！
もうこんな所にいてはいけない。そう思った俺はマリーを連れてさっさとこの場から離れようとした。しかし、一瞬遅かった。
担架で運ばれてくる少女を、不本意ながら視界に捕らえてしまったのだ。
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美結(プロフ) - アヤカさん» はい！ (2015年9月13日 11時) (
レス) id: 50a0a8e162 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - 美結さん» へえ、そうなんですか。まあ、ともかく、小説、これからもよろしくお願いします！ (2015年9月12日 15時) (レス) id: b35e3a5f34 (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - アヤカさん» いえ、やってませぬ。母上がダメよとおっしゃるのでね‥‥僕は関西らへんです！ (2015年9月12日 12時) (レス) id: 50a0a8e162 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - 美結さん» 関東の某所、とでも言っておきましょう(笑)。ここじゃ怖いのでtwitterやっていらしたらそこで県だけお教えしますけど、やってますか？ (2015年9月12日 0時) (レス) id: b35e3a5f34 (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - アヤカさん» そんなことありますよん！因みに作者さんたどこに住んでらっしゃるんですか？ (2015年9月11日 11時) (レス) id: 50a0a8e162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤカ | 作成日時：2015年8月19日 1時
