『決意』の代償 2 ページ15
貴音side
「ねえアヤノちゃん。A、何時間くらい目を覚ましてないんだっけ？」
「……16時間くらいです」
「貴音……。それ、5回目だよね……？」
「だって……」
私は傷だらけの親友の顔を見詰めながら呟く。
「Aが本当に目を覚ますか、心配になっちゃって……」
「……Aさんは絶対に目を覚ましますよ。大切な人達を置いて一人で別の場所に行ったりなんて絶対にしませんって」
「分かってるけど……」
私はAの手を握って、Aに声を掛けた。
「……A、早く目を覚ましなさいよ。私と遥だけじゃなくて、アヤノちゃんとマリーちゃんとセトもAの味方になったんだよ。もうAは裏切り者なんて言われなくていいんだよ。私達が絶対に他のやつらにそんなこと言わせないから。だからお願い。目、覚ましてよ……」
私の涙腺は耐えきれずに崩壊した。次から次へと涙が溢れてくる。
『あの……。もしかして、貴方も養護学級なの？』
『うん。一応所属は1年B組なんだけどね』
『私は本当は1年C組なんだ。あ、えっと、篠里Aです。できればAって呼んで欲しい、かな……』
『私は榎本貴音。貴音でいいよ。よろしくね、A』
『……うん！貴音、これからよろしく！』
あの時、Aは嬉しそうに笑っていた。もしかしたら、あの笑顔をもう二度と見ることが出来ないのではないか。そう思えて仕方がなかった。
「A……。A……」
「た、貴音！Aが！！」
「えっ……！？」
遥の声で我に返った私はAの顔を見た。彼女はゆっくりとその目を開くところだった。
「A、目を覚ましたのね！？良かった……。本当に良かった……」
私は、涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらAに飛び付いた。比喩ではない。Aの身体が危うくベッドから落ちそうになる勢いで私はAを抱き締めた。
「A、僕だよ……。九ノ瀬遥だよ、わかる？」
「Aさん……。ふえーん、良かったよぉ〜……。目が覚めて、本当に……！」
「ひっく……A、ちゃん……。ごめんね……。良かった……」
「良かったっすよ……。本当に、本当に……」
他の皆もAを取り囲み、呼び掛けたり謝ったりしている。
これで後は他のやつらの誤解を晴らしてサクラを問い詰めるだけだ、と思った瞬間、事件は起きた。
真っ赤な目をして私達を呆然と見詰めていたAがぽつりと言ったのだ。
「えっと、その……。皆さん、どちら様ですか？」
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美結(プロフ) - アヤカさん» はい！ (2015年9月13日 11時) (
レス) id: 50a0a8e162 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - 美結さん» へえ、そうなんですか。まあ、ともかく、小説、これからもよろしくお願いします！ (2015年9月12日 15時) (レス) id: b35e3a5f34 (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - アヤカさん» いえ、やってませぬ。母上がダメよとおっしゃるのでね‥‥僕は関西らへんです！ (2015年9月12日 12時) (レス) id: 50a0a8e162 (このIDを非表示/違反報告)
アヤカ(プロフ) - 美結さん» 関東の某所、とでも言っておきましょう(笑)。ここじゃ怖いのでtwitterやっていらしたらそこで県だけお教えしますけど、やってますか？ (2015年9月12日 0時) (レス) id: b35e3a5f34 (このIDを非表示/違反報告)
美結(プロフ) - アヤカさん» そんなことありますよん！因みに作者さんたどこに住んでらっしゃるんですか？ (2015年9月11日 11時) (レス) id: 50a0a8e162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤカ | 作成日時：2015年8月19日 1時
