4. 同級生と後輩 ページ4
成宮と立ち代わりに、
一級下の多田野が駆け寄ってきた。
多田野:櫻井さん、車イス移動しましょ。
陽菜:うん、いつもごめんね??
多田野:いえ、本当は鳴さんがいんだろうけど、 他の先輩たちも練習中ですから。
そう言って、車イスをベンチの近くまて押す、
白河:ん...多田野、車イス俺が持つ。
稲城実業のグラウンドは、
入り口の所が少し段差になっており、
車イスじゃ入れないので、
ベンチに座らせてから、車イスを入れる。
入部してから、ずっと選手が手伝ってくれる。
多田野:白河先輩!!
神谷:いや、多田野俺が陽菜チャンを抱き上げ...
白河:お前はダメ。
スパイクのまま、
白河はカルロスの足を踏みつけた。
うわΣ!!
絶対痛いよ...
白河:さっさとしなよ。
多田野:あ、はい!!
櫻井さん、俺に腕回して下さい。
陽菜:うん、ありがと。
腕を回すと、腰辺りに手を添え、
車イスから立たせた。
近くのベンチに座らせて、白河が車イスを
グラウンドに入れ、櫻井の近くまで寄せた。
多田野:あとは俺が監督の所まで押します。
白河:当たり前じゃん。お前も練習行け。
神谷:んだよー...
二人は練習に向かった。
国友:来たか。
陽菜:すいません、遅くなりました。
多田野くんありがと。
多田野:いえ、じゃあ失礼します。
手を降ってブルペンの方へ走って言った。
凄い記者の数...
もうすぐ甲子園だもんなぁ。
同じ頃ブルペンでは...
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作者名：はるな | 作成日時：2016年8月27日 15時
