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レッスンが終わってTrickstarの皆と帰路につくと話は再び私についてのことになった。
「そのAのKnightsアレルギー治すにはどうしたらいいんだろうね〜」
至って真面目な顔でそう呟くスバルくん。
な、Knightsアレルギー…??そんな物騒な…
「それこそアレルギーの治療法よろしく少しずつ慣れるしかないんじゃないか?」
真緒の言葉にだよね〜と納得気味のメンバー
ねね、なんでアレルギーなんてすんなり受け入れてるの君たち。
「だっていかにもアレルギーって感じじゃん。会う度会う度発作起こして。」
私の心を呼んだかのようなスバルくんの発言に何も言い返せなくなる。発作とかいうな!!
梅雨が明けて夏が迫っているこの時期の空はレッスンの後でもまだ少し明るくて。
目を凝らさなくても彼の表情はよく見えた。
完全に呆れている顔だ。泣いた。
「お前も少しは瀬名先輩を見習え。」
唐突な北斗くんの言葉に真くんが顔を引き攣らせたのがわかった。
…なるほど?
『瀬名先輩みたいに表に出しまくればいいってこと??』
「ぼ、僕は泉さんにAちゃんを見習ってほしいかな…!!!」
顔を青くした真くんに北斗くんが冗談だ、と笑う
あ、冗談ね。北斗くん冗談とか言えたんだ。
訝しげに北斗くんを見つめるとなんだ、と睨み返された。やめて。こわいこわい。
「それはそうと、俺もやはり衣更の意見に賛成だな。」
「僕も〜」
やっぱり慣れしかないのか、とKnightsと接している時の自分を思い返してみる。
今考えても酷い対応ばかりだ。こりゃ嫌われる。
加えて、Knightsの皆は他のユニットよりあんずちゃんを大切にしている節がある。
当たり前だ。私がKnightsのプロデュースをあんずちゃんに変わってもらってるから接している時間が長い。
今更ながら、あんずちゃんと同じプロデューサーとして認めて貰えないという可能性もあることに気づく。
いっそのことこのままあんずちゃんにKnightsの事は任せて私は後ろでわーきゃー言ってればいいのではないか、とも考えたがそれは流石に彼女の手を煩わせすぎだ。
はぁ、とため息をついた私を見てスバルくんがいった。
「明日から頑張ろうねA!」
ん?
…
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華月(プロフ) - すごく面白いです!KnightsPの私にとって最高のお話です!!更新楽しみにしています!!((o(。>ω<。)o))頑張ってください!! (2021年1月9日 17時) (レス) id: c20a326205 (このIDを非表示/違反報告)
@雨粒(`・∀・´)(プロフ) - 初めてコメントします……目に入った瞬間吹きました。ってことは物語を読んでいて共感した私はKnightsアレルギー……この作品すごい好きです!頑張ってください! (2020年8月1日 0時) (レス) id: d0142124c9 (このIDを非表示/違反報告)
はりめ(プロフ) - はちみつ様さん» 2作とも見ていただいてありがとうございます。どちらも同じくらいのペースで更新していけたらいいなと思っているのでよろしくお願いします!頑張ります! (2020年7月26日 21時) (レス) id: 9f16f9447a (このIDを非表示/違反報告)
はりめ(プロフ) - かりんとうさん» 天才なんて恐れ多いです…ありがとうございます。頑張ります!! (2020年7月26日 21時) (レス) id: 9f16f9447a (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ様(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです!もう一つの作品も見てるのですがどちらも面白くて更新楽しみにしてます!!主様これからも頑張ってください…! (2020年7月26日 21時) (レス) id: 99a34210a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はりめ | 作成日時:2020年7月23日 19時