いきなりの〈144〉 ページ10
Aside
真田さんに呼ばれ、足を止める
A「はい?」
真「ナイトくんに飽きたら、俺のとこ来いよ?」
A「……え?」
真「だから、俺、Aちゃんが好きってこと♪」
一瞬、何を言われたのかわからなくて
口だけが開いたまま固まってしまう
三「真田先輩、いきなり何言ってんすか!?」
真「いゃー。さっきまで天宮ちゃんが男だと思ってたから、自分の気持ちよくわかんなかったけど……女の子だってわかって気付いたっつーか…
ま、そういうことだから。よろしくな!Aちゃん」
そう言って真田さんは陽気に笑い、私の頭にポンッと手を乗せた
A「えっと……はぃ……?」
いつの間にか下の名前で呼ばれているけど
気にしないことにした
それから真田さんたちと別れ、球場内に入ると
すぐ結城先輩たちを見つけた
A「結城先輩!!お久しぶりです!」
私の声に結城先輩と他の二人(丹波先輩と門田先輩)も振り返る
結「久しぶりだな。元気だったか?」
A「はい!」
結城先輩には今日、応援に行くことは言っていた
門「……哲、お前、いつの間に彼女なんか出来たんだ!?」
唖然とする門田先輩に、顔を赤くしてもじもじしだす丹波先輩
結「…彼女?」
結城先輩は私を見下ろし首を傾げた
結「天宮は御幸の彼女だろ?」
門/丹「……え”っ!?天宮ぁ!!??」
二人は目をパチパチさせ、揃って声を上げた
そんなに変わったかな?私……
A「丹波先輩も門田先輩も、お久しぶりです!!」
二人にも一礼する
結「天宮、隣空いてるぞ。」
A「あ、ありがとうございます」
私は結城先輩の隣の席に座った
門「それにしても、天宮、たった3ヶ月程度で変わったなぁー。」
門田先輩はまじまじと、丹波先輩はチラチラと私を見る
A「そーですかねぇ……?」
門「髪も伸びて、女の子らしくなった。
それに私服初めて見たしな。寮に居るときは
Tシャツにジャージ、学校では男子制服だったから、服装だけでも印象変わるな」
女の子らしくなったと言われ、なんだか照れてしまう
丹「そーいゃ、哲はどうしてすぐわかった?天宮のこと」
結「ついこの前、純が御幸に天宮の制服写真を見せろとせがんだときに俺も見せてもらった。」
A「ぇえ!?伊佐敷先輩がですか!?」
結「あぁ。純もお前が心配でメールをしようか迷ったりしている。受験勉強しながらな」
結城先輩はクスッと笑った
428人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あんず | 作成日時:2014年6月19日 16時