柱の少女は、狙われ体質。参

恋の定義 ページ5

『え、これってやっぱり恋なの？』



甘露寺先生は語る。



甘「だってAちゃんはその人のことをずっと“想っている”んでしょ。それは恋に決まってるわ！恋人になりたいと思うかどうかは人それぞれだと思うけど、何かしらの形で気持ちを伝えるべきよ。」



そうなのか……さすが恋柱様。でも想いを伝えるって……



甘「不死川さんならきっと受け止めてくれるもの。応援してるからAちゃん、頑張ってね！」






『な、なんで実弥だって分かるの!?それ、天元さんにも言われたけど私ってそんなに分かりやすい？前はもっと何考えてるか分からないとかよく言われたんだけど……』


蜜璃ちゃんはうーん、と頬に手を当てて考えている。


蜜璃「そうね、昔はもっと不思議で変わってる子だと思ってたわ。何考えてるか全然分からなくて、ミステリアスな感じだったかしら。あ、もちろんその時のAちゃんも可愛かったわよ！」




『別に感情を隠してるとか、そんなことはないんだけどなぁ……』




炭治郎に、私の感情の匂いが複雑で上手く嗅ぎ分けられないなんて言われたこともあったな。




甘「けどね、恋してるAちゃんは結構分かりやすいかもしれないわ。自分の心に素直になれたんじゃないかしら？きっと不死川さんのお陰ね！」


『そっか……そうなのか……』


私は実弥のおかげでちょっとは変われたのかな。恋をして、いい方向へ進めてるのかな。


『ありがとう蜜璃ちゃん！私、今度実弥に会いにいってみる。』






私達は鬼殺隊で、いつ死ぬかも分からないし、決戦の時は近付いてる。

でも恋愛禁止なんて約束はないけど、気持ちを伝えもいいのかな……

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