柱の少女は、狙われ体質。参

鬼殺隊の総力 ページ27

無惨は肉の鎧を纏い、逃げ出した。







隠もあらゆる手を使ってそれを防ごうとしている。




「下がるな！何があっても！柱はもう戦えない!!」





『まだ……私は戦える!!』



宙の呼吸 陸の型 天地無双









だめだ、攻撃の速さが足りない。片腕じゃあ斬撃が浅すぎるっ……



隠がやられる、間に合わない！









風の呼吸 玖の型 韋駄天台風



「しぶてぇんだよ、糞がァ!!さっさと塵になりやがれェェ」




『実弥!!』








無惨は地面に潜って太陽から逃れようとする。



柱は皆、限界を迎えてる。









限界なのはもちろん私も。




でも動かなきゃ、今までの全てが無駄になる。









私は、地面を掘る無惨の首に刀を突き刺した。





実質あまり意味は無い。





私の刀は赤くないから。









『無惨!!麗さんはこんなこと望んでいなかった!!』








無惨は一瞬ピタリと止まった。






だが、そんな言葉が今更無惨に届くならこんな苦労はしていない。









少しでも時間稼ぎを、と思ったけど駄目だったか……。









無惨は私を振り落とし、地面を再び掘ろうとした。

ところが、突然顔面から血を吹き出し、灰になり崩れていった。









終わった……

やっと……終わった





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




「ど、どどどうしましょう!?」


「蒼天様、凄い出血量で……」


「この人は絶対に死なせるな！何としてでも命を繋ぎとめなきゃ俺たち……風柱様に殺されるぞ……」

意思→←柱である限り

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