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柱である限り ページ26

目が覚め、治療してくれていた隠にお礼を言うなり、刀を握って飛び出した。









今はもう夜明け間近。


1時間弱は意識を失っていたのかもしれない。









『炭治郎!!善逸!!伊之助!!』





柱不在の今、柱じゃない子達が無惨を止めていてくれたなんて。


後輩達に任せきりじゃ、柱として不甲斐ないよね。







鬼殺隊の皆が命をかけて繋いだ機会を逃すわけにはいかない。









___








炭治郎が壁に無惨を追い詰めた。


それと同時に柱達が続々と戻ってきた。






私は信じてたよ、皆は生きてるって。









「もういい加減にしてよぉ!!馬鹿ァ!!」


『蜜璃ちゃんっ!!』



素手で無惨の腕を引きちぎるとか凄いよ、凄すぎるよ。









『参の型 天の渦!!』


『伍の型 羅天鏡……ッ』









私は無惨の再生速度に負けないくらい速く刀を振り続けた。


しかし、無惨に近付けば近付くほど攻撃を受けてしまう。






無いはずの右腕に激痛が走る。

酷使した左腕も、傷を負った身体中が痛くて苦しくて堪らない。






でも、無惨を至近距離で押さえつけている伊黒さんや炭治郎の方が痛くて苦しいに決まってる。


私がここで弱音を吐いてどうするんだ。









「A!……お前っ」




愛しい人が生きていて、私の名前をまた呼んでくれたことが、凄く嬉しい。

でも、少しの会話どころか、喜ぶ余裕すらない。








実弥と私で、無惨の触手を次々と切り落とし、伊黒さんと炭治郎の援護をする。









「夜明けだ!!このまま踏ん張れェ!!」




もう朝日が差し掛かっている。

あと少し、本当にあと少しなのに、1秒がとんでもなく長く感じる。









無惨は、衝撃波の攻撃を出してきた。

あと少しなのに!!









実弥、伊黒さん、私は吹き飛ばされ瓦礫に埋もれた。







“意識を飛ばさないで、A。鬼舞辻無惨はまだ止まらない”


誰かの声が聞こえた気がした。






『うぅ……』






瓦礫から這い出ようともがいていると、炭治郎と冨岡さんが無惨をまだおさえていた。



無惨は日の光を浴びないために肉の鎧を纏い、逃げようとしている。









早く行かなきゃ


絶対逃がしちゃいけないっ!

鬼殺隊の総力→←不死川実弥



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ゆりなんぽん - あぁもうハラハラします!せめて、夢主だけでも幸せになって! (2020年6月6日 18時) (レス) id: 3ac698d03c (このIDを非表示/違反報告)
日向鬼@低浮上(プロフ) - 好き好き好き好き好き好き好き好き好き((頑張ってください!最後二人には幸せになってもらいたい…!! (2020年6月1日 22時) (レス) id: 98b52071c9 (このIDを非表示/違反報告)
なな - もう!不死川くんキュンキュンしちゃうわ!(蜜璃ちゃん風)実弥の落ちが好きになる…! (2020年4月26日 9時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)
なるは。(プロフ) - コメントありがとうございます!個々に返信できなくてすみません……でも本当に応援のコメントが励みになっているんです。もう感謝しかないです……これからもこの作品をよろしくお願いします! (2020年4月23日 19時) (レス) id: 091bffa261 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 続編おめでとうございます!!とーってーっも面白いので、応援してます!! (2020年4月20日 14時) (レス) id: 0166b3d8d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なるは。 | 作成日時:2020年4月16日 10時

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