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第参章 被告人アリス__洒落にならない ページ22

と、トト子ちゃん!?!?
えっ、何で今僕の肩叩いたの!?皆で土下座してもしてくれなかった肩トンを!?
何、僕今日死ぬの!?


「さっきは助かったわ。ありがとう」


え…………、えっ!?!?!?
お礼言われた…!


「あ、助けたなんて、そんな…。
僕はただ、思ったことを言っただけで………」


僕の「ど」で始まって「い」で終わるスキルが発動した。
何かとか言わないよ。察して。


「でも、結果的に助けられた。疑いを晴らしてくれたでしょ?」

「うん。よかったよ、あんな状態でトト子ちゃんが犯人にならなくて」

「“トト子ちゃん”って………。まぁいいわ。

全く本当にね!なんて無礼なのよあの検事!
首を切ってやろうかと…、いや、

冷凍マグロでぶん殴ってやろうかと思ったわ!」



「あはは…、トト子ちゃんが言うと洒落にならないよ…」


実際やってそうだし…。



「洒落にならないのはあなたの方でしょ」


「え」


「今度はあなたが被告人じゃないの」


「うっ…」



そうだ、今は僕が被告人なんだ。
なんとかして白ウサギを殺していないって立証しないと!


「何であの時言い返さなかったの?
犯人じゃないならその時何をしてたかくらい言えたでしょ?」


「えっと…、びっくりすると思うんだけど…思い出せないんだ」


「思い出せない?」


トト子ちゃんは素っ頓狂な声をあげた。当然だ。


「記憶が曖昧で………その、記憶喪失っぽいような……」


「事件当時のことが思い出せないって、凄く犯人っぽいわよ、それ」


「自分でもそう思うよ…」


でも僕は包丁で人を刺すなんて絶対できない。それだけは確信している。
僕に人殺しをする度胸なんてない。


せっかくだし、トト子ちゃんに色々聞いてみよう。何か手がかりが掴めるかもしれない。

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如月慧音花(プロフ) - ひぇ、ありがたいお言葉…!ありがとうございます、頑張ります…! (2020年11月19日 15時) (レス) id: e44a9745ad (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - ずっと待ってますよ! (2020年11月12日 0時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
如月慧音花(プロフ) - 僥姫さん» 更新できてなくて本当に申し訳ないです。受験勉強がある上に今はこのお話を書くモチベーションが上がらなくて…。本当に申し訳ないとは思っているのですが、待っていただけると嬉しいです (2020年6月24日 17時) (レス) id: dbf5a4fb19 (このIDを非表示/違反報告)
僥姫 - 続きは何処に? (2020年6月24日 12時) (レス) id: b3f17b46d5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:如月慧音花 | 作成日時:2019年12月1日 17時

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