ズバリ ページ39
「はぁ……えっと、何で僕VIPルームに?確かジェイド先輩と夜食の買い出しに行って……そこから記憶が……っあ、まさか!副寮長、僕変な事したりは……」
「いえ?ただ道中気を失って倒れてしまいまして。……もしかして昨晩ちゃんと寝れていなかったのでは?いつも思いますが隈が酷い……ちゃんと睡眠を取らねば体に悪いですよ。」
「アハハ……ご迷惑おかけしました。わかっては……いるんですけど……」
伏せ目がちにそう言えば副寮長は困った様に笑った
気を使わせちゃったな……
にしても気を失うなんて
ここ最近は否が応でも22時には寝てしまうから睡眠はそこそこ取れてる筈なんだけどなぁ……
その時扉が開かれフロイド先輩と寮長が入ってきた
「アハッ!うなぎちゃん起きてんじゃん。おはよぉ〜。」
「おや、おはようございますラドルさん。と言っても、もう夜ですが。」
「えぇ!?」
そんなに寝ちゃってたのか……とんた失態だどうしよう!
「あっ、あのっ!僕とんだご迷惑を……」
「いえいえ!お気になさらず。これ位は先輩として……いえ、知能ある生物ならば当然の行いです。」
そう言って寮長は僕の前のソファーに座った
「さて、目も覚めたと言う事ですのでここにお呼びした理由をお話しましょう。」
「あぁ、そういえばそれで副寮長とフロイド先輩に僕を迎えにこさせたんですね。」
「はい。……では、驚かないで聞いてくださいね。」
「はぁ……。」
「貴方は……時々自分とは別の誰かになってしまう事がある。そうですね?」
「!」
何故それを……!
知っているのはハーツラビュルの人達だけの筈……
まさかトレイ先輩が話すなんて事はありえない
ならケイト先輩!?
「そんな顔をなさらないで。大丈夫です。彼は何も起こしてません。実は先週の納品の時に彼が顔を出しましてね。何やら不穏な言葉を口走っていました。乗っ取る、とかね。」
「あいつ……」
まだ諦めてない……と言うか現在進行形で画策してるのか
困ったな……意図せず出てくる事もあるしあの時は寝不足だったから?
最近は寝てるから大丈夫だけど……
いや、寝てる間に乗っ取られた時もあったな
あぁもうどうしたらランドールを大人しくさせられるんだ……!
「魂解離症という奇病が存在します。ズバリラドルさんはそれです。故に貴方は彼にほとほと困り果てている。そうですね?」
「……もう隠しても無駄ですね。はい、そうです。僕にはもう一人別人が住んでいて、虎視眈々と僕の体を狙ってるんです。悪い奴……ではもうないと思いたいんですけど……」
眉をひそめながら僕は言った
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あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます!ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです! (2021年12月25日 16時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった、ランドールの魅力をこの小説で知れました、ありがとうございます! (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年12月16日 10時