検索窓
今日:29 hit、昨日:1 hit、合計:26,563 hit

遂に(ランドールside) ページ36

その後も何度かその感覚はあったが少し感じるだけですぐなくなってしまう
そんな日々を過ごし続けミドルスクールへ上がったある日、とうとう俺にツキが回ってきた
……まぁこの話はお前らにはしない
俺の為にならないからな
気になるって顔してるな?
残念、俺は警戒しまくってるから齧り取る歯(ショックザハート)は効かないぜ?
話を戻すか
ともかくその転機があってから俺はある法則に気がついた
コイツが精神的ダメージを受け、心が弱くなればなる程に感覚が戻った
それどころかその日を境に俺はとうとう体を取り戻せた
……数時間だけだったけどな
体を取り戻せるのはいつだって学校で嫌な事があった時
そんな日の夜はコイツが眠っている間だけ体の支配権を握る事が出来た
新鮮な体の感覚
初めは馴れなかったが意地で物にした
努力と執念の15年間は伊達じゃない
眠っている間に魔法もすんなり会得した
コイツが得た知識のせいもあるが何より魔法で大事なのはイメージだ
具体的であればある程魔法は精密に、より強力になる
その点、俺はイメージばかりしていた
脳内で組み立て学びを物とし、魔法は使えなかったが魔法を使った時の想像は散々していた
おまけにコイツの知識が合わされば後は簡単
あっという間に通常魔法どころかユニーク魔法まで出せるようになっていた
ま、その代わりコイツ不眠症気味になったけど
そんなある日とうとうコイツは我を忘れる出来事に遭遇してしまった
これも詳しくは省く
俺に得がないからな
が、心に大ダメージが行く出来事ではあったとだけ言っておく
それ故にコイツの心はグッシャグシャに……突け入るのは簡単だった
その時米粒サイズだった俺の魂が確かに大きくなった
いや、大きくなったんじゃない
これは俺の推測に過ぎないが、俺が体の感覚を無くしたあの日
俺の魂はコイツの魂に飲み込まれたんだ
だから体を操れなくなった
魂の力が弱くなったから
だがこの時弱くなったコイツの魂を俺の魂が食らい返したんだ
結果、俺は体の主導権を完全に手にいれていた
コイツの意思を完全に封じ込めて自由に体を操れた
その前まではコイツが目を覚まさない様に静かに練習していた魔法も魔力量を気にせずぶっ放せた
最高の気分だった
なのに、結局コイツに取り返されてしまった
が、その後は前と違った
俺はコイツと対話できるようになっていた
今まで話しかけても無反応だったのに姿を見て、声を聞き、俺を拒絶した
いっちょ前にな
しかも俺の事を何故か知っていた
俺の予想では昔の同僚だったかもしれんと考えてる
でなきゃ知り得ない事をコイツは知りすぎてた

契約(ランドール&アズールside)→←ひたすらに(ランドールside)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (37 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:twst , ツイステ , not監督生
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あんかけうどん(プロフ) - Aliceさん» 嬉しすぎる言葉をありがとうございます!ランドールはいいぞ……是非映画の方もご覧になってみてください。インク→ユニバーシティ→インクの順に見るのがおすすめです! (2021年12月25日 16時) (レス) id: 91a4551153 (このIDを非表示/違反報告)
Alice(プロフ) - クリスマスに一気に読んでしまった、ランドールの魅力をこの小説で知れました、ありがとうございます! (2021年12月25日 14時) (レス) @page32 id: 31d32091d2 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あんかけうどん | 作成日時:2021年12月16日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。