兄弟に愛想が尽きました。[ブラコン×薄桜鬼ssl]

29*らんらんランチ♪ ページ31

『もしかして皆さんが剣道部の…？』


｢はい。皆さんが先輩です。｣



斎藤先輩と沖田先輩と平助。
もう一人短髪の生徒。



いやいや、それよりも


『ちょっと待って？平助って先輩だったの!?』



｢そうだぜ！俺２年だけど..言ってなかったっけ？｣


『言ってないし、聞いてない。
タメだと思ってたよ。』



先輩だからと言って今更呼び名を変える事もなく、平助のままだけど。

この状況に驚いた千鶴ちゃんには、斎藤先輩が同じ寮と説明されていた。




｢キミが朝日奈君だね。
斎藤さんから聞いていたよ。
俺は山崎 丞だ。｣


『山崎先輩…
朝日奈Aです。よろしくお願いしますね。』



凄くまともそうな人…！
それぞれがお弁当を出して食べ始めるけど…

さっきからチョイチョイとおかずが…



｢なに？｣


『なにって、私の卵焼き…』


｢美味しいよ。｣



美味しいじゃないし。
なぜ取られてる。

この猫顔め..




｢総司。朝日奈の弁当を取るな。｣


｢え〜だってパンだけじゃ足りないし。｣


｢早く起きて作れば良いだろう。｣


｢俺だって作ってんだぞ！｣



平助は斎藤先輩が作ったおかずを自分で詰めてお弁当を持ってきていた。

沖田先輩に至ってはゆっくり起きてゆっくり朝食を食べての登校。


さっきから頭の上でやいのやいのと３人が言い合っているけど、これは私のせい？



『ひとつもふたつも変わらないから、明日から私作りましょうか？』



言って後悔したかも。
待ってましたと言わんばかりの笑顔。

してやられた感が半端ない。



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