【ハイキュー×暗殺教室】 音駒のマネさん。 season2。

ジメジメの季節です。3。 ページ24

Aside


…え。


「あの…入って良いんですか？」

「別にイヤって言うんならそのまま雨宿りしてもらっても構わねぇけどな、俺は」


傘を傾けながら、黒尾先輩がコッチに手を伸ばす。

迷う私に畳み掛ける様に、律がコソッと雨は明日まで止みそうにない事を知らせてくれた。


…もう、選択肢は1つしか残ってない。



「すみません。…失礼します」














入れてくれた傘の中は案外広め。といっても本来は1人用の代物な訳で。

出来るだけ黒尾先輩が濡れる事が無いように、端っこの方に寄る。



「何だよ。…そんなに俺と相合傘は嫌か？」

信号で止まった瞬間に、黒尾先輩に顔を覗き込まれた。

反射的に逸らしてしまうのは気まずさの所為…だと思いたい。


「…別に嫌って訳じゃ…」

それでも何か返さないと、と絞り出したのは我ながら情けなさ過ぎる小声。

いつものように言い返せないのはきっと、この雨の所為だ。




「…俺は嫌じゃねぇけどな」

信号が青に変わる頃、独り言の様に呟いた黒尾先輩。

何だろ。私がさっき気にしてたのはどうでもよくなる位に、ちょっと気持ちが軽くなった。

さっきより距離を詰めて歩いてみようかな。



















さて脳内は。









(何コイツ凄く可愛いんだけど！？さっきからちょこまかした歩幅で横頑張って着いて来ようとしてるし髪揺れてるし頬赤いし！…ちょっと肩濡れちまってるし本当はもっとちゃんと中に入って欲しいんだけどな。コイツの事だから“選手に大会前に風邪引かれても困りますから”とか言いそうだしな。俺としてはマネージャーに風邪引かれても困るんだけどな。絶対に譲んねぇだろうしな。…まぁ、この状況は結構美味しいのかもな。リエーフには取り敢えず感謝しておかねーとな。レシーブ練付き合ってやるか)←歩いてる間ずっと考えてた黒尾鉄朗(17)




(申し訳なさいっぱいだけど、入れてくれただけ嬉しい。…黒尾先輩、肩濡れちゃいそうだな。風邪引かれると困るんだけどな。…私の所為、だな。今度風邪引かれたらその時はちゃんと謝罪しに行かなければ。…あ、その前に風邪引かないようにして貰おう。…元を辿ると灰羽の所為か。よし、明日のレシーブ練増やしてやろうか)←同じく考えてた朝篠A(15)

文化祭？やっぱアレしか無いでしょ！→←ジメジメの季節です。2。

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