Diary1 幽霊だろうがなんだろうが正体が分かってれば怖くない。 ページ2
「洛山高校の屋上には幽霊が出るんですってよ、黛さん？と言う訳で延滞してる本はよ返せや」
「……またお前かよ神崎……ていうか一応俺先輩なんだけど」
昼休みの洛山高校の屋上には私と黛さん以外の人は居ない。むしろ来ることが無い。幽霊が出るなんていう噂の正体は黛さんだから。この人は物凄く影が薄い。どれ位かというと目の前に居ても気づかれない程である。
おっと自己紹介がまだだった。私の名前は神崎A洛山高校二年生の図書委員だ。私の前でコンクリートの床に座って本を読んでいるのはバスケ部所属の三年生、黛千尋さんである。
「本の期限すら守れない人を先輩扱いする気が無いです。むしろ敬語使ってるだけましでしょう。何で貴方は毎度毎度延滞するんですか」
「あー、返せばいいんだろ、ほらよ」
放られた本を確認する。この人は延滞する癖に本の扱いは丁寧で補修が必要になったことなど無い。延滞する人なんてほどんどが本の存在すら忘れ去っているのにこの人はそうではないのだ。なのに何で毎度毎度延滞するのかは分からない。
「はい、確かに。あ、そう言えばとけいもの新刊入りましたよ」
確か予約していた本のことだけを告げ、屋上から足早に立ち去る。昼休みの終わりまでそんなに時間は無いのだ。だから私は黛さんがジッと私のことを見つめていたことも、その頬が微かに染まっていたことも気づかなかった。
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黛夕那(#・∀・#)(プロフ) - あの、初めの千尋saidで神崎葉月ってでたんですが… (2019年9月1日 12時) (
レス) id: 590d5b732c (このIDを非表示/違反報告)
ゲスでゲス - かぁいい作品をありがとうございました・・・ (2018年8月26日 9時) (レス) id: ed4900357a (このIDを非表示/違反報告)
カコ - すごく可愛かった。キュンとした。素敵な作品をありがとう。 (2018年7月22日 21時) (レス) id: 87181eb08c (このIDを非表示/違反報告)
マリア - 続読めたいです (2017年9月26日 10時) (レス) id: 8569ec9184 (このIDを非表示/違反報告)
葉隠叶芽(プロフ) - 飛鳥さん» ありがとうございます！なるべく早く書き上げられるようにしますので楽しみに待っててください！ (2017年7月7日 23時) (レス) id: 0edaa43e99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉隠叶芽 | 作成日時：2017年3月23日 20時
