だから、お前以外の女は嫌いだよ 【笠松幸男】

第46Ｑ ページ46

貴)「暑いし、眠いし、やる気でないけど、遊びたい！」

と、駄々を捏ねているAは笠松のチョップで黙らされた

貴)「なんだ、幸男」

小)「遊びたいって？」

貴)「だって、暇だもん」

笠)「おい、もんつけんな」

森)「確かに暇だよな」

みんな会話をしているが、今は講義中である。この場に早川はいない。

貴)「森山はさ、ナンパでもしてこいよー」

森)「俺に対する扱いがひどいな」

小)「Aの言うとおりこのあとみんな暇だろ？」

笠)「あぁ」

森)「あぁ」

貴)「このあと久しぶりに遊ばない？」

Aが提案すると、森山は複雑な顔をした。

森)「良いのか？A、女一人で」

貴)「あぁ？良いんじゃね」

「ね、幸男」そうAは笠松のほうをむいて笑った。

笠)「Aが良いなら良い。それに、女子がいてもな」

笠松の女嫌いはいまだに慣れていないらしい。これからのことが心配になるA

貴)「ほら、幸男が良いって言ってるんだから！」

小)「そういうもの何か…」

小堀は何か言おうと思ったが、うれしそうに笑うA達を見てやめた。

森)「で、どこ行くんだ？」

笠)「とりあえず適当で良いだろ」

貴)「アバウトじゃん」

小)「楽しめれば良いな」

そのあとの笠松たちは、どこ行くかの話しで講義をぜんぜん聴いていなかった。

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