だから、お前以外の女は嫌いだよ 【笠松幸男】

第36Ｑ ページ36

貴)「聞いてよ森山、幸男があれからさー」

森)「A、惚気は小堀のところでやってくれ」

貴)「可愛い子紹介するのやめ...「いくらでも、聞いてやる」ホント？」

けっきょくみんなAのこうゆうところに弱いんだな。森山はAの顔を見ながらそう思った

森)「で、笠松がどうした？」

貴)「何かあれから、怒ってんのかさ分からないけど不機嫌なんだよ」

森山はすぐに笠松の不機嫌な顔が思い浮かんだ

森)「あー大丈夫だ。それ、Aが笠松に抱きつけばすぐ機嫌も良くなるって」

森山は適当にAにそれらしい答えを言って、帰る準備をした

貴)「じゃ、そうしてみる。ありがとね森山」

森)「可愛い女の子の紹介よろしくな」

Aは「…あ、あぁ。分かってるって」とあいまいな返事をしたのだが、時既に遅し、森山は見るからにシアワセそうなオーラを出して先を歩いていた

貴)「しかたない、森山の言ったことをしてみるか」

A自身気づかなかったが、Aも自然に口元から笑顔がこぼれていた

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