【薄桜鬼】 最期の刻を貴方たちと共に・・・【余命】 Ｐａｒｔ ２

藤堂平助　：　番外編 ページ29

(藤堂side)

藤堂「クシュっ」

　 最悪だ…。風邪引くなんて…

藤堂「暇だぁ〜」

貴方「自業自得だよ。遅くまで飲んでた挙句、そのまま寝るなんて」

藤堂「わかってるって…」

貴方「本当にわかってる!?今日は大人しく寝てるんだよ！」

　 （人１）はそう言って部屋から出て行った

　 （人１）がいなくなった部屋は静かで広く感じた

永倉「平助、起きてるか〜？」

藤堂「新八っつあんか、起きてるけど…」

永倉「平助でも風邪引くんだな」

　 俺でもって…

藤堂「どういう意味だよ？」

永倉「別に、馬鹿でも風邪引くんだなｗ」

藤堂「俺は馬鹿じゃねぇ！」

　 新八っつあんの野郎、俺が動けないのをいい事に…

　 寝てろって言われたのに、こんなトコ見られたら…

貴方「ねぇ、何やってんの？」

　 （人１）！？

藤堂「（人１）、これはだな…」

貴方「新八はここで何やってんの？」

永倉「いや…平助が心配で見に来てやったんだよ」

　 いやいや、馬鹿にしてたし

貴方「嘘つかないでくれる？全部聞いてたし。
　 馬鹿は風邪引かない？ じゃあ風邪引かない新八は馬鹿だね」

　 （人１）の声低いって事は相当怒ってるぞ

永倉「悪かったって…」

貴方「筋肉馬鹿は修行でもしてろ！」

　 怖ぇ…これ俺も怒鳴られる感じか…？

藤堂「（人１）俺は何もしてねぇぞ…」

貴方「知ってる。全部聞いてたって言ったでしょ。私はこれ持ってきただけだから」

藤堂「お粥か？」

貴方「うん。熱いからゆっくり食べてね。食べ終わった頃にお茶碗取りに来るから」

　 そう言って茶碗を置き、出て行った

藤堂「確かにめっちゃ熱そうだな…」

　 俺はお粥を冷ましながら口に運んだ

藤堂「さすが（人１）、超うめぇ…」

・

・

・

藤堂「ん…」

　 何か身体が重い

藤堂「って、（人１）！？」

貴方「ぅ…」

　 ヤベぇ、起こしちまったか？

貴方「スースー…」

　 良かった…

藤堂「俺いつの間に寝てたんだろう…」

　 それに（人１）、俺の手ずっと握ってたのか？

　 心なしかこいつの手、冷てぇし…

　 総司に見られたら文句言われそうだな
貴方「へぃ…すけ…」

藤堂「ありがとな…(微笑)」

　 俺は（人１）にも布団をかけ、手を握り返した

藤堂「…おやすみ」

　 （人１）の体温を感じながら、俺はもう１度目を閉じた

原田左之助　：　番外編→←読者の皆様へ　※絶対に読んでください！

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