54話 ページ18
※過去
(貴方side)
そろそろ手紙にも気付いた頃かな
きっと皆は優しいから、追いかけようとしてくれるんだろうな
貴方「私はこれからどうしよう…」
行く所なんて当然だけど、何処にもない
貴方「心なしか身体がだるいし…ごほっごほっ」
本当にまた逢うまで生きていられるかな?
貴方「ごほっごほっ…ごほっ、ぅ…」
バタ…
貴方「はぁはぁ…はぁはぁ」
ここで死んじゃうのかな
そう思った時だった
風間「お前、大丈夫か?」
貴方「誰…?」
視界が霞んで顔がよく見えない
風間「俺は風間千景だ」
風間千景、その名前が聞こえたところで意識は途切れた
・
・
・
貴方「ぅ…」
風間「目が覚めたか」
風間千景さんだっけ…?
貴方「助けてくれてありがとうございました」
風間「人間が礼を言うとはな」
人間って…、この人は人間じゃないの?
風間「お前、名は何と言う?」
貴方「七瀬(人1)」
風間「(人1)か。いい名前だな」
知らない人だけど、悪い人ではないみたい…
貴方「あの風間さん、何故私を助けてくれたんですか?」
風間「いくら俺とは言え、死にそうな奴を助けないほど非道ではない」
貴方「もう1ついいですか?」
風間「何だ?」
貴方「貴方の話し方からして、人間ではないみたいに聞こえるんですけど」
人間じゃないなら何なの?
風間「あまり教えられる事ではないが、お前も自分の事を話すなら教えてやる」
私の事って労咳の事かなぁ?
まぁ助けてくれたんだし、隠す事ないか
貴方「分かりました。…私は労咳です。今まで道場に通っていたけど、それを知られない為に
道場を出ました。それで、倒れた所を貴方に助けてもらいました」
風間「やはり労咳か。では俺の事を教えてやろう。俺は鬼と呼ばれるものだ。
人間とは違い、回復力が高かったり戦闘力が高かったりする」
鬼…、そんなものがこの世にいるなんて
風間「人間は鬼の力を狙ったり、忌み嫌い、殺そうとしてくる。
俺がお前を助けたからといって、受け入れてもらわなくとも結構だ」
貴方「私はそんな風に嫌ったり傷つけたりしない。
それに、命の恩人を受け入れずに拒絶するほど非道じゃないんでね」(ニコ
この人がいなかったら道端で死んでたかもしれない
貴方「ありがとう」
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魅桜 - PS 全作面白かったです!これからも頑張ってください!(´∀`)♪ (2015年9月22日 13時) (レス) id: 165204335a (このIDを非表示/違反報告)
魅桜 - はじめまして!柚さんの小説全作読ませて頂きました!私は6年で今年受験生です!志望校受かれる様に頑張ります! (2015年9月22日 13時) (レス) id: 165204335a (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - PS、コメント遅くなってしまってすみません。 本当にお疲れ様でした! (2015年2月8日 23時) (レス) id: ab78ae41b7 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫(プロフ) - お久しぶりです!そして、お疲れ様でした!!!最後の番外編も含めとても面白かったです!!!受験、大変だと思いますが、頑張ってください。そして、それが終わったらこれの続きも読みたいです。笑合格発表楽しみにしてます。 (返信不要です。) (2015年2月8日 23時) (レス) id: ab78ae41b7 (このIDを非表示/違反報告)
M - 今晩は~(*´∀`)了解しました(^-^ゞ受験勉強、頑張って下さい!!私も、去年は終われていました( ̄▽ ̄;)苦しかったですねぇ…。 ゆっくりして行ってください♪ (2014年12月29日 22時) (レス) id: 7f80429ab2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紬 | 作成日時:2014年11月23日 9時