幕間のような日常を ページ6
「へぇー、じゃあお客さんは明日からその大好きな上司から離れないといけないんすね！」
『言い方が最っっ悪ですけど、まぁ間違ってはいないですね』
翌日の昼下がり、Aが訪れたのは例のレストランである。
あの一件以来Aは週一の頻度でここに訪れるようになっていた。
「はは、すみません！お詫びと言ってはあれですけど、注文のココアができましたよ〜」
『わ、ありがとうございます！！』
さっきまで不機嫌そうにしていたのが嘘みたいに笑顔になったAを見て、店員も思わず笑顔を浮かべる。
ただひたすらに、あの日死にそうな顔をしていた女の子が自分の料理で笑顔になっているということが嬉しくて嬉しくて、店員は空腹も忘れて客の笑顔を眺めていた。
『うーん、やっぱり美味しい……って、なんですか？あげませんけど』
「別にほしくて見てたわけじゃないっすよ！あんまりにも美味しそうに食べるから見てただけっす！」
『だって美味しいんですもんー』
幸せそうに言うAの口の周りについた生クリームを店員が拭ってやったときだった。
店員にとっては聞きなれない、Aにとっては国歌より聞きなれた音楽がAのアタッシュケースから響く。
「なんの音楽っすか？」
『SHINING STARっていう神曲で私のスマホの着信音です！あれ、オフィスからだ。えっと、』
「ここで出ちゃって大丈夫っすよ」
店員にお礼を言って電話に出てみれば、スマホから聞こえたのは最近あまり聞かなかった声。
「もしもし、ほっちゃんか？今どこにいる？」
『北斗さん！』
“あの”星見の後継者をほっちゃんなどと呼ぶ人間はこの男しかない。
そう、氷鷹北斗である。
『レストランですね。あれ？この時間帯って私フリーですよね』
「本来はそうなんだが今日は明日からのことについて説明したくてな。スタプロ事務所に来てくれると助かる」
『はーい！……すみません店員さん、もっと話したかったけどもう行かなきゃ。今日も最っ高に美味しかったです！！』
グッ、と親指を立てるAに同じポーズで応じて、店員はあっという間に飲み干されたココアのマグカップを下げる。
なんだか忙しそうだが、仕事が上手くいっているらしくてこっちまで嬉しくなった。
「(あ、そういえば僕ってばまたあの子の名前も職業も聞くの忘れてたや……まぁいっか！)」
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紅鮭@くじら(プロフ) - 甘風さん» 星見のキャラを気に入っていただけてすっごく嬉しいです〜！ありがとうございます(..›ᴗ‹..) 更新がんばります！！ (2022年12月9日 16時) (
レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭@くじら(プロフ) - みるタピさん» コメントありがとうございます！そろそろ更新速度戻す予定なのでこれからもよろしくお願いします！(⑉• •⑉) (2022年12月9日 16時) (レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
甘風 - とっても面白くて好きです！更新頑張ってください！星見ちゃんのキャラが良い...！ (2022年12月5日 23時) (レス) @page33 id: e3065dc72d (このIDを非表示/違反報告)
みるタピ(プロフ) - とても楽しんで読ませていただいています！テスト大変だと思いますが頑張ってください！ (2022年12月5日 18時) (レス) @page33 id: c5e7b71543 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭@くじら(プロフ) - 立花さん» 立花さん、コメントありがとうございます！！正直ギャグには全然自信がないのでそう言っていただけて嬉しいです！笑 更新がんばりますね〜！！ (2022年9月30日 21時) (レス) id: f1236c4d6f (このIDを非表示/違反報告)
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