彼女という存在について。 ページ45
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No side
今井Aという女は、
なんの力もない女である。
言い方に悪意というものは無いが、
実の所、どこにでも居る平凡な女子高生である。
ただ少し違うところといったのなら、
彼女の友人関係に、
不良・暴走族が多いことぐらいだろう。
それについては、身の回りの友人、
九井一と乾青宗からの影響だろう。
そんな輩と出会う度に。
｢九井くんの影響でみんなピアス開けてる説。｣
九井｢ちげぇよ。｣
乾｢開けたいのか、Aは。｣
｢痛いのヤダ！！｣
＊
｢大寿くん見て、人がゴミのようだ！！｣
大寿｢1人も殴れてないだろ。｣
九井｢痛いのはやだもんなー？｣
乾｢バットで殴ればいい。｣
｢喧嘩しないよ！？｣
＊
｢いや、あのっ、なんと言いますか、
これはそのっ、不可抗力でして。｣
九井｢だから言ったろ、
今1人になるなって、ばかA！！｣
乾｢Aらしいんじゃないか。｣
｢バカって言った！！ばかって！！｣
といったように、
怯えることも無く、平然と話しかけに行ったり、
絡んでいる様子ばかりである。
今井Aという女は、
どこにでもいる平凡な女子高生でありながら、
人を引き寄せる力を持っている。
喧嘩なんてしない、
強い訳でもない、何も無い。
ただその姿がどうにもこうにも、
似ていた。
誰に、という問いかけをしたとしても、
その答えは明確にはできない。
＊
蘭｢Aちゃん？
あの子面白いよなぁ、俺らに女殴れっていうし。｣
竜胆｢馬鹿の一つ覚えって感じの子だよね、
まぁ嫌いじゃないよ、俺も兄ちゃんも。｣
大寿｢馬鹿だけど、その辺の奴らよりはマシだな。｣
黒川｢どこか似ていて、とっても、とても、俺はね。｣
武藤｢真っ直ぐなとこは好きだ。｣
三途｢出来れば殺したくない人。｣
鶴蝶｢次はタコパするんだろ。｣
＊
今井Aという女は、
どこにでもいる、極々平凡な女子高生である。
恋をして、泣いて、喜んで、
アールグレイよりも少し薄い髪を揺らして、
黒い瞳で人を見つめて。
そうやって真っ直ぐと生きてきた、
ただの女子高生である。
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サリー(プロフ) - ココくんが更に好きになりました！！神作品ありがとうございました！！ (2月19日 15時) (
レス) @page50 id: 197d152f6c (このIDを非表示/違反報告)
愚民 - これ以上のものは読んだ事がないってくらい素敵な作品でした。ありがとうございました。本当に心臓が押しつぶされそうになって見るのやめたくなった時もあったし、面白すぎてニヤニヤしてた時もありました。本当に最高です。これからも陰ながらずっと応援してます。 (2022年7月20日 14時) (レス) @page50 id: 59cc64d62b (このIDを非表示/違反報告)
ユウナ(プロフ) - 完結おめでとうございます！！神作品読めてホントによかったです！！次の新作も読みたいと思っちゃいましたwwwできればパスワード教えていただけたら嬉しいです！ (2021年11月4日 21時) (レス) id: cefe0dde1a (このIDを非表示/違反報告)
み - もぉ〜ココくんの事一層好きになりました泣ギャグ線高くてこんなに感動する作品初めて出会いました！私の好みドンピシャです♡素敵な作品ありがとうございました。評価1回しか押せないの悲しいくらいです笑 (2021年11月1日 23時) (レス) @page50 id: f6714e7803 (このIDを非表示/違反報告)
ただのオタク。(プロフ) - 無茶苦茶キュンキュンしました！ (2021年9月8日 13時) (レス) id: b6073e05a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ことり
| 作成日時：2021年8月31日 16時
