検索窓
今日:14 hit、昨日:5 hit、合計:195,919 hit

中原.雨by夜桜夢 ページ21

「ただいまー………」



やっと家に帰れた。

朝は晴れていたのに、ひどい雨が降った。

しかも傘は持っていなくて。
おかげで全身びしょ濡れだ。




「やだなぁ……べとべとする……」





はやくタオルで髪拭こ、と思いながらリビングに向かうと、ソファの上でのんびりと中也がくつろいでいた。






「おぅ、おかえり……って、手前!?」


「ん?」






顔を上げた中也が、みるみる顔を真っ赤にしていった。


…………何。





「中也、どうしたの?」


「ッ___!!」






中也は慌てて立ち上がっていなくなったかと思えば、私に乱雑にタオルを投げつけた。





「ぶふっ!!な、何すんの!?」






ちっとも可愛くない声を上げてしまう。

対する中也はこちらを見てもくれない。





変わらず顔を赤くしたまま、そらしている。






「ねぇ、中也、無視しないでよ!
何なの?」


「………ッ、あー、この莫迦!!」





ぐいぐいと中也の腕を引っ張ると、中也はぶっきらぼうに声を出した。







「透けてンだよ、莫迦………!」


「へ?」






改めて自分の姿を見ると、見事に下着が透けてしまっていた。






「えっ、あ、は!?」






急に羞恥が襲ってきて、顔が真っ赤にそまる。



どうしよ、私、見られてたの!?









「………ッ、中也の莫迦!!早く云ってよ!!」


「云ったじゃねェか!!
つかその顔止めろ!!」


「え?」






その顔と云われても。

中也はわざとらしくため息をつくと、私の腕をぐいっと引いた。




ぼふ、と背中にソファの柔らかい感触があたり、同時に中也が馬乗りになっていた。





「その格好で、しかも顔赤くしやがって……




煽ってンのか?」





「へ?え、いや、ちょっ」





待って。




それを云わせんとばかりに、中也の唇が私の唇を塞いだ。

強引に舌が入り込み、口内をかき乱す。







「んん……ぁ………んっ、ちゅ、やぁ……!」


「っは、………情けねェ顔」


「誰の所為だと………ひゃっ」






中也の手が服の中に滑り込む。


ぴくん、と震える腰に手をまわすと、中也は低い声で囁いた。






「手前もこの方が善いンだろ?」




___羞恥なんか忘れる程、乱してやるよ









………雨の日が嫌いになった。

中原.衣替え※一人静様リクエストby夜桜夢→←太宰.雷by恋羽



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (274 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
460人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

恋羽(プロフ) - イチゴフラペチーノさん» ありがとうございます!返信遅くなりましたすみません! (2018年1月4日 20時) (レス) id: 7951348906 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴフラペチーノ(プロフ) - 恋羽さん» 敦くん可愛いです! (2017年11月26日 10時) (レス) id: e3c16ab556 (このIDを非表示/違反報告)
恋羽(プロフ) - チビ猫さん» ありがとうございます…!凄く嬉しいです(´;ω;`)ブワッ (2017年9月10日 15時) (レス) id: 7951348906 (このIDを非表示/違反報告)
チビ猫 - 完結おめでとうございます!!始終悶えていました!!作者様これからも頑張ってください!! (2017年9月10日 8時) (レス) id: cb3c918c22 (このIDを非表示/違反報告)
恋羽(プロフ) - 月輝さん» ありがとうございます……(> <) (2017年8月26日 18時) (レス) id: 7951348906 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜桜夢&恋羽 | 作者ホームページ:   
作成日時:2017年5月21日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。