第六十幕 ページ14
「化け猫組よ…あいつらか？」
「ああ…憎いねずみどもだ。」
ゆらは初めてみる百鬼夜行に面食らい、妖怪の総大将と思しき男を見つける。
そして、その視線を追いかけるようにカナもまたジッと見つめる。
「…。」
「待たせたな、ねずみども。」
夜の姿へと変貌したリクオの出立ちは堂々としており、旧鼠組の連中は負けじと威勢を張り出す。
「三代目はどうした！？」
「回状はちゃんと回したんだろーなぁ！！」
三代目の就任を永久に放棄する回状の約束。
だが、その回状はぬらりひょんによって破られていた。
旧鼠とリクオがそのようなやりとりをしている間にカナとゆらは網切や青田坊、首無しの助力により檻から脱出をしていた。
一方でこの人の隣には、鬱積が今にも爆発しそうな犬の妖怪がいた。
「てめぇ…帰ったら覚えておけよ…。」
「ヒッ…ソ、ソラさん…。アナタモキタノネ…」
怒りに震えるソラと相棒の顔が見れずビクビクと怯え震えるA。
両者の激しい温度さに、紛争中の奴良組は気の毒な目で見ていた。
ソラの視線は彼女の顔から右腕へとずれる。
生半可ではない大きな傷を抱える彼女に剣幕な表情をした。
それは、ソラの溜まりに溜まった赫怒をする引き金となった。
「誰だ…誰がお前を傷つけた…？」
「ソラ、待って一旦落ち着こう！？」
もう、手遅れである。
ソラは咆哮をあげ、真っ赤に充血した眼を光らせながら奴良組と交戦していた旧鼠組を横取りし、片っ端から喰い始めた。
「クソねず公め…一匹たりとも生かしはせぬ！！」
その獰猛さは手懐けることが不可能な野性の獣。
むしろ化物と呼ぶに相応しいその姿は、味方もドン引きしてしまう程だった。
その甲斐もあり、旧鼠組は完全に劣勢状態であった。
人質は逃げられ、残るはボスである旧鼠ただ一人になってしまった。
窮地に立たされた旧鼠は本来の鼠の姿へと変えて、リクオに襲いかかる。
「やっぱり…あんとき殺しときゃあよかったじゃねーか！！」
「追い詰められて牙を出したか。
だが、たいした牙じゃあないようだな。」
リクオは手にしていた大きな盃に小さく息を吹きかける。
すると、瞬く間に青い炎が旧鼠を包囲して、彼の身体を焦がしていく。
「キィィィィィァァアア！！」
「てめぇらが向けた牙の先。
本当に闇の王んになりてぇなら歯牙にかけちゃならねぇ奴らだよ
…おめぇらはオレの�牴辞瓩砲い觧餝覆發佑А�
________奥義、明鏡止水 �犧���
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桃子(プロフ) - めっちゃ面白くて好きです!!忙しいと思いますが更新頑張ってください！ (2021年5月15日 22時) (
レス) id: f758fcdb57 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗 - とっても面白いです！色々忙がしいと思いますが、更新頑張って下さい！p(^-^)q (2020年8月6日 10時) (レス) id: 0b4aa008b9 (このIDを非表示/違反報告)
レモンティー(プロフ) - みいらさん» コメントありがとうございます！とても励みになります( ；∀；)ノロマ更新ですが気長にお待ちいただければ幸いです。今日の夜に更新しますね！ (2020年6月23日 12時) (レス) id: a8c312a3ba (このIDを非表示/違反報告)
みいら(プロフ) - とっっても面白いです！更新頑張って下さい！！ (2020年6月23日 10時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモンティー | 作成日時：2020年5月28日 19時
