第3話 ページ5
お風呂からあがり
髪を緩く乾かす
少し濡れているが気にしない
その方がきくでしょ
貴「領主様は何処です?」
近くを歩いていた
召使いに聞く
召使「本日はまだ、領主様を見ていません」
まだ部屋にいるのかしら?
貴「ありがとう。もう行っていいですわ」
そう言うと召使いは
私に頭を下げ歩いていった
珠「まだ部屋にいますよ、姫様」
貴「そうなのです?」
珠「最初から、私に聞けばいいじゃないですか」
貴「この家の者とも仲良くしなくちゃ…ね」
そこで会話は途切れて
ジャミル様の部屋を目指す
向かっている途中で
ジャ「A!」
探していた相手に呼び止められた
貴「領主様…どうなさいましたか?」
少し頬を染めながら聞く
ジャ「いや…昨日の夜、なにか…あった…?」
期待するような顔で聞いてくる
貴「昨日の…夜、ですか…」
ジャミル様から目を逸らし
顔を隠すように袖を引っ張る
貴「領主様は、覚えていないのですか…?」
涙声で問いかけると
ジャ「いっ、いや!覚えているさ!」
と目を見開きながら言ってきた
貴「昨日の夜はとても…楽しかったです。」
追い討ちをかけるように
目に涙をためながら
にこりと微笑む
ここまでくれば勘違いも面白い
昨日は酒に酔いつぶれて寝てただけなのに
ジャ「っ…じゃ、じゃあ僕は仕事をしてくるよ」
にやけた顔を必死でこらえて
私に手を振り来た道を戻って行った
貴「ふふっ…面白い人ね」
思わず笑いがこみ上げてくる
珠「あんなに簡単に騙されるとは…ある意味予想外でしたね」
珠来もくすくすと笑っている
貴「珠来、外に行きましょう。まちなみが見てみたいの」
珠「かしこまりました、姫様」
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爾ャ亜(プロフ) - 緋影さん» 教えて頂き、ありがとうございます。(。_。*) (2016年4月1日 8時) (レス) id: d2b2b534f2 (このIDを非表示/違反報告)
緋影(プロフ) - 10話の主人公さんのセリフが「泊まるます」になってますよ (2016年4月1日 8時) (レス) id: 4e6f070ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ディウス(プロフ) - 林檎さん» ありがとうございます。とっても嬉しいです(σ*´∀`) (2014年8月18日 22時) (レス) id: 6b7626265d (このIDを非表示/違反報告)
林檎 - 面白いです!頑張って下さい! (2014年8月18日 19時) (レス) id: a683f4a2d7 (このIDを非表示/違反報告)
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