顔面偏差値で決めんじゃねぇ！【NARUTO】 (ページ11)

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顔面偏差値ー拾ページ11

ナルト君が帰ってきた。

サクラちゃんが私の家に駆け込んできて、納豆食ってた私はちょっとビックリしたかな！

「A！ナルトが帰ってきたわよ！」

「うぇ？ナルト君が！？まじか！」

私は口を軽く濯いで、サクラちゃんと一緒に火影様の所へ向かう。

そこには、上忍のカカシ先生と大きくなったナルト君がいた。

「A！久しぶりだってばよ！」

私は無言でナルト君に近ずき、拳に力を入れて……

「いってぇ！何するんだってばよ！」

拳骨を食らわせた。

「おぉん！？おめぇ出ていく前にブスって言ったろ！」

「まだ根に持ってたのかよ！？」

「あったりめぇだ！」

ナルト君は頭を抑えて、涙目になって言った。

私はナルト君を見るのが懐かしくて、目元が熱くなってきた。

「あんた成長したな……前まではちっこくて、馬鹿みてぇな面しとったのに」

泣き真似をすれば、ナルト君はキレだした。

「だぁれが馬鹿みたいな面だってばよ！この、ブス！」

「おぉん！？誰がブスじゃゴラァ！……ホントに大きくなったな」

ブスって言ったことはもうどうでも良くて、大きくなったナルト君に感心してしまう。

「おう。もう弱くねぇってばよ！」

「そうかい。さぞ私より強くなっているんでしょうね」

まただ。胸が痛い。

私は口角を上げて、無理やり笑顔を作った。

「えーと、私はいらない感じだよね？ごめんね、なんか」

「あぁ、大丈夫だ。Aにもこの後に用があったからな」

「そうですか」

私は綱手様の隣へ行き、窓の外を眺めた。

綱手様がカカシ班に任務について話している時だった。

「た……大変です！五代目！！」

「なんだ？騒々しい」

「暗号班の方？」

私は見た事のある顔だったので、すぐ分かった。

何処からかの緊急要請かな？

「砂隠れの風影が“暁”という組織の者に連れ去られたと……たった今連絡がありました！」

「砂……隠れ……？」

あの木の葉を襲った砂隠れの風影が？

正直どうだっていいと思ったが、そうはいかないのは分かっている。

ナルト君の目が怖くなった気がした。

風影と仲が良いのか？

綱手様は目を伏せ、しばらく黙ったあとに、カカシ班に改めて任務を言い渡した。

「直ちに砂隠れの里へ行き、状況を把握し、木の葉への伝達……その後、砂隠れの命に従い、彼らを支援しろ」

私はカカシ班だけに言い渡したのだと、気を抜いていた。

「A、お前も行け」

「何故です？」

私はとても嫌な顔をしたと思う。