第六十二話 ページ14
片岡監督や高島先生、部長、その他選手たちがホームに駆け寄る。
その中心には、うずくまって倒れる丹波先輩。
汗で滑ったのだろうか。
大きく逸れた球が、丹波先輩の顔面に直撃した。
私の隣で試合を見ていた唯は、見るのも辛いというように目を閉じて顔を背けた。
貴子先輩や幸、春乃も心配そうに見守る。
そんな中、私は淡々と言った。
貴『多分、監督はこれで試合を終わらせると思うから、片付けに入らないと』
吉「え、片付けって...そんなこと言ってる場合じゃ...！」
貴『私たちに、心配する以外に何が出来るの？起こってしまったものは仕方ないでしょ』
丹波さんの状態もここからじゃ分からないし、もう夏まで時間がない。
このままズルズル引きずっても無意味だ。
もし酷かったら、夏の大会までに間に合わないかもしれない、そんなの分かってる。
冷たい考えだと思うが、たった一人が怪我しただけで停滞するわけにはいかない。
梅「...A...心配じゃないの？」
貴『...さぁね』
いい、冷たいって思われても。
私なんかより、みんなのような優しい人に心配されたほうが、
戻ってきて欲しいと思われるほうが、丹波先輩は嬉しいはずだから。
・
夜、私はいつかに来たグラウンドへ降りる階段に座っていた。
今日は月が見えにくい。確か明日は天気が悪かったはずだ。
そんなどうでもいいことを思いながら、私は曇った夜空を仰いだ。
御「どこにいるかと思えば、ここにいたのかよ」
すると、横から声が聞こえた。
私は目線だけをそっちに向ける。
貴『...何』
御「何ってホラ、試合終わったら話すって約束しただろ。
丹波さんが怪我してそれどころじゃなかったけど」
御幸はそう言って、前と同じように私の隣に座る。
私は少し反対側にズレた。
御幸の横顔は何ともないように見えるが、心なしか取り繕っているようにも見える。
私が見ているのに気づいたのか、「何だよ」と御幸はこっちに顔を向けた。
貴『...心配なら、心配そうな顔してればいいじゃない』
御「確かに心配だけどよ、ずっと沈んだ気持ちのままじゃダメだろ」
貴『...我慢するのとは別だと思うけど』
そんな御幸に、私は小さく答えた。
御幸には聞こえなかったフリをされたが。
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桜餅(プロフ) - 桜雪さん» 受けとったぜ...！みんなオラに元気を分けてくれー！！← (2019年10月30日 22時) (
レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪 - 桜餅さん» ですね 、ww 夢主ちゃんと御幸くっつけくっつけくっつけぇぇっ … ハアッッッ！！(((( えちょ待ってテンション迷子すぎる← (2019年10月30日 21時) (レス) id: ce021686b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 桜雪さん» 御幸ライバル多いww現時点で四人くらいいますよねwwどうなるんだろキャー！(棒)←ごめんなさい (2019年10月25日 22時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
桜雪 - 桜餅さん» 最近浮上してなかったので久しぶりに見に来たら … きゃっきゃうふふ←な展開になっていてもうやばいですね !!! ((((( 殴&蹴｜更新ファイトです ~ 、 (2019年10月25日 9時) (レス) id: ce021686b3 (このIDを非表示/違反報告)
桜餅(プロフ) - 桜雪さん» え...私そんな大事なことに携わった(？)覚えがないのですが....(〇o〇；)お礼だなんてそんな大層なこと...けど、私も桜雪さんのような読者様のお陰で頑張れてます！私からもありがとうございます！近々御幸に頑張らせますw (2019年10月19日 10時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜餅 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti
作成日時：2019年9月27日 19時
