27.隠し事 ページ27
・
A｢ 隠し事 なんてしてないよ？ ｣
私は下手くそな 笑顔を貼り付けて そう答える。
──しかし、
それがりっちゃんを更に刺激した。
凛月｢ ……嘘つき。 ｣
真緒｢ り、凛月……？ ｣
いつもより幾分か低い声で 私の言葉を否定するりっちゃん。
スっと視線を横にズラせば、
お兄ちゃんも 目を見開いて驚いてた。
凛月｢ じゃあ、
Aは何をそんなに怖がってるの…？｣
A｢ ッ…… ｣
凛月｢ 俺達のこと 信じられない………？ ｣
さっきとは違った、
何かに縋るような声色でそう言うりっちゃん。
ごめん、ごめんね。
──悲しませてごめん。
──苦しませてごめん。
次第に 涙を浮かべるりっちゃんに向けて、
私は 何度も心の中で謝った。
凛月｢ Aは……、
Aはいつもそうだよね
肝心なことは 何も教えてくれない。 ｣
リビングにりっちゃんの嗚咽が響く。
お兄ちゃんは りっちゃんの背中を 擦りながら
心配そうに 私を見る。
私は怖くなって 、咄嗟に 目を逸らした。
凛月｢ なんで教えてくれなかったの……？
学校で いじめられてること。 ｣
真緒｢ っは？？ ｣
A｢ ！なっ、なんで……… ｣
────なんでそのことを知ってるの？
誰にも言ってないはずなのに。
バレてないと思ってたのに。
凛月｢ ねぇ、そんなに俺たちは頼りない？ ｣
真緒｢ A………… ｣
迷惑をかけたくないと思って、
良かれと思って隠してたのに、。
なんで、
なんでそんな顔をするの_______？
・
あったかいはずの部屋が 少し寒く感じた。
・
・
・
A｢ 私は……、
私、だって…………！！｣
・
私は未熟だから。
この昂った感情の沈め方が分からなかった。
鼻の奥がツンとして、
次第に視界がボヤけていく。
A｢ ………ち、……って！ ｣
真緒｢ A？ ｣
・
ダメ、これ以上はダメ。
頭では分かってても、
もう止めることはできない。
・
・
・
・
・
・
A｢ お兄ちゃんたちだって、
私のこと 全然 頼ってくれなかったじゃんッ………！ ｣
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白瀬。(プロフ) - コメント失礼します！この作品すっごく好きです……更新頑張ってください！！ (2022年4月1日 9時) (
レス) @page26 id: 0db3fac11b (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - とーふさん» 初コメありがとうございます！！すっごく嬉しいですっ精一杯頑張ります！！ (2022年2月13日 9時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
とーふ(プロフ) - 初コメ失礼いたします！真緒くんと凛月くんとのやりとり大好きです~！これからも更新頑張ってください！ (2022年2月11日 21時) (レス) @page17 id: a9336fcc7d (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー(プロフ) - 響木さん» はわ！！そう言って頂けて光栄ですっ最高に嬉しいです！(初コメ感謝です有難う御座います！精一杯頑張ります！！) (2022年2月11日 18時) (レス) id: 4a169714af (このIDを非表示/違反報告)
響木(プロフ) - あーーー！！！尊い！！え、ヤバいんだけど.....！！超好きです！ほんと、しんどいぃぃ....！(初コメすみません、ほぼ衝動書きです。もう、めっちゃ好きです！頑張ってください！) (2022年2月11日 17時) (レス) @page17 id: 36aa791620 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃー | 作成日時：2022年2月5日 18時
