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手合わせ ページ6

千鶴がきてから一週間がたった。
あれから一日中千鶴は与えられた部屋で過ごしている。
たまには屯所を案内してあげたいと思うけど、そういう訳にもいかないし。
私はというと今日は非番のため、稽古をしようと屯所内の道場にきていた。
私が入ると冷たい視線がちらほらと送られてくる。
貴(仕方ないか...)
年端もいかない小僧が一人部屋をもらっていれば良くなんて思わない人達もいる。
それに加え千鶴という得体の知れない子供が幹部並みの扱いをされていれば不満も増えるだろう。
隊1「おい、お前最近来た小僧と仲がいいみてぇだな。」
貴「そうですが。」
隊2「俺達を差し置いてこんな小僧達に一人部屋与えるなんて幹部の人達はどういう考えをしているんだ?」
隊1「先輩への敬いってのが足りてねぇんじゃねぇかお前ら。」
貴「...。」
何も知らないくせに、好き放題いう隊士達。
隊1「おい、なにか言えよ。」
貴「...。」
隊2「なめてんのかてめぇ...!」
竹刀を振り上げ斬り込んでくる隊士を避け、その首に木刀を突きつける。
隊1「この野郎っ!」
背後から攻撃してくる隊士の竹刀をありったけの力で吹き飛ばし、先程と同じように木刀を首へ突きつける。
隊1「くっ...!」
貴「...私の事はなんとでも言えばいい。でも、皆さんの事を悪く言うのは許せません。」
隊2「こいつっ!」
また斬りかかってくる隊士の腹に木刀を入れる。
げほっと咳き込み倒れる隊士。
貴「あなた達こそ幹部の皆さんに対する敬意が足りないのではないですか?」
そう言って2人の隊士を睨みつける。
隊1「ひっ...」
隊2「わ、悪かった、許してくれっ...!」
今の私はとても冷たい目をしているんだろう。
大の男が肩を震わせている。
斎「なにがあった。」
貴「少し、手合わせをしていただけです。」
斎「そうなのか?」
隊1「はっ、はい!」
隊2「俺たちはこれで失礼しますっ!」
現れた斎藤さんに、急いで道場を出ていく2人。
その背中が消えると斎藤さんは私に向き直った。
斎「...Aと手合わせをする約束をしていたな。」
斎藤さん、覚えていてくれたんだ。
貴「はい。」
斎「こい、相手をしよう。」
貴「ーお願いします。」

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シルバーウルフ - 最初から全て読ませてもらいました。凄く面白いです!!!!(o・ω・o)更新再開楽しみにしてます。(*^^*) (2020年8月7日 15時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ノドカさん» ありがとうございます!どんどん更新できるように頑張ります!応援ありがとうございます! (2018年1月27日 20時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ノドカ - とても面白いです!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2018年1月27日 19時) (レス) id: 94062155e7 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ミリアさん» とても嬉しいです!更新を早めにできるように頑張りたいと思います。今後の作品の参考にさせて頂きますね。応援ありがとうございます! (2017年12月3日 0時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったら薄桜鬼とコラボかトリップか転生したワールドトリガーの三雲隊か三輪か天羽の姉か妹かアニメKの作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さいね (2017年12月1日 15時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲耶 | 作成日時:2017年9月9日 18時

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